自家製の果実酒

 3年くらい前だったかと思うのだが、コロナ禍のせいか、世の中が「手作り」で沸いた。ホットケーキミックスが入手困難になったというのもそのころだし、さまざまな食材で「え、こんなものがなんで品切れだ」と驚くものもあった。

 そのころ、なぜかわたしは梅酒ほか果実酒に手を出してしまった。それまでは砂糖漬けでシロップを作ることはあっても酒には手を出していなかったのだが、たまたま梅が出まわる短い時期にスーパーで青梅を見かけたり、予約ができるタイミングでカリンをネットで見てしまったのだ。2年くらいは、梅やら何やらを漬けたように思う。

 だが、わたしはそういう作業が好きではあっても、それほど酒を飲まない。30代くらいまでは洋酒が好きで、その後も少しなら日本酒を飲んだが、もう「たまにちょっと飲む」程度である。そんな人間が、作るのをおもしろがって梅酒だ果実酒だとボトルに作ったのだから、目も当てられない。いまも中くらいの果実酒ボトルに3本も在庫があり、どれがどれだか(梅にブランデー、梅にラム酒、何かの酒で漬けたカリン)があるのだが、数ヶ月で実を取り出せばいいところを2〜3年放置である。いったいもう、どうなっていることやら。

 ひとまず、実を抜いて小瓶に移していた梅酒がやっと終わったので、上記の3本のうちどれかの実を抜いて、飲めるかどうか試してみなければならない。たった2年程度の遊びでこうなってしまうのだから、来年からはぜったいにシロップのみにしておかねばと肝に銘じている。シロップならば糖分なので実を抜いて軽く湯煎してから冷蔵庫に入れれば日持ちするが、アルコールは湯煎で温めたらただの液体になってしまうし、容器から実を取り出す作業で空気に触れたら劣化が進むことだろう。

 さて、なんとかせねば。

なぜアイスコーヒー用の豆は安いのか

 ちょっとした店ならば、普通は200gで700円以上で売られていることが多い珈琲豆。大手メーカーの市販品ならもう少し安いものも出まわっていることがあるが、業務用の大袋でもないかぎりは、やはり200gにつき数百円はするものだ。

 ところが、である。コーヒー専門店だろうと市販品だろうと、夏に「アイスコーヒー用」と書かれている豆は、安い。しかも市販品ですら500g前後のお得サイズで売られていることがあり、金額が600円〜700円前後。

 アイスコーヒー用というのは、深煎りにして豆も細かく挽いておくことで水出しにしても色が濃く出るものがほとんど。だがアイス用だからといって低級品の豆を使っているわけでもないだろうに、なぜ安いのか(←値上げをしろといっているわでけではない)。

 おそらく、家庭ですら大量に購入するので流通が大口となり割引が利くというのと、もうひとつは、焙煎時の温度管理がおおざっぱであっても、黒っぽく仕上がった珈琲豆を細かく挽いて袋に詰めていくので、わりとアバウトでいいというのがあるのかもしれない。
 アイス用に売られている豆は、季節が去って余ってしまったときにホットに転用しても、苦みが強くて大味に感じることがある。

 今年は水出しコーヒーを毎日のように作ってるが、先日もスーパーで市販の豆を購入した。あと数回はこれで作れるだろう。

水出しコーヒー用の豆

 以前に格安店(高円寺北口の「まねき屋」という食品店)で、店頭に水出しコーヒーが出ていた。有名なメーカー品でもパッケージ変更商品や期限が近づいたものを投げ売り価格で処分する店なので、見たらすぐ買わないと半日後にはもうない。

 その日に購入の水出しコーヒーは、AGFのブランド「森彦」である。500ml用の水出しコーヒー3回分がパックになっていて、格安だった。買ってから「暑くなったら作ろう」と楽しみにしていた。

 数日前に、ついにあけてみた。

 …あ?
 ……ああぁ?
 やたら重い豆のパックだが、これでほんとうに500ml用?

 手に持っただけで数十グラム以上の重さがわかるが、どういうことだろうか。こんな量を500mlにつけておいたら希釈用かと思うほどの濃さになってしまう。
 家族にいちおう声をかけ、規定よりもたくさん水を入れると告げてから、目分量で倍くらいの水を入れて1日放置した。

 翌日である。カップに注いだだけで水出しなのに香りが立っている。牛乳を垂らして混ぜてもやはりよい香りだ。
 濃い。しっかり濃い。濃いめが好きなわが家だが、倍でもじゅうぶんに飲めた。

 そういえば以前に別の店で冷水用のボトルに入れて作る水出しコーヒー用の豆を見たが、あのときも書き間違いかと思うほど豆の量が多かった。

 半日以上浸けるなら、水が規定の倍でも普通に飲める。これからもその方式で行こう。(ただし作ったあとであまり時間をあけずに飲みきれる程度に、量を加減したほうがいいのはもちろんだが)

ルイボス茶が人気らしい

 ペットボトルではほとんどカフェインレス飲料を買わないが、水出しができるノンカフェインのティーバッグを店頭で見ていると、かなりの確率でルイボス茶が目にはいる。今日などは予備で買っておいたカモミールティの箱を開けたら、内部に試供品のルイボス茶がはいっていた。

 リンゴやほかの果物の香りと合わせて「○○+ルイボス」という形で商品化されていることが多く、わが家でも何回か買ったことがある。飲みやすいし、麦茶ばかりではあきるときにも便利だ。普通の紅茶ティーバッグはカフェインを抜いてあるかどうかが味ではわからないのだが、ルイボスの味ならカフェインがはいっていないことがわかり、気が楽である。

 いま家にあるのはこれ(画像は楽天から)。

 こう書くとカフェインが嫌いなのかと勘違いされてしまうかもしれないが、大好きである。ただ、遠慮なくカフェイン入り珈琲を飲むためには、それ以外の場所でカフェインレスを接種してバランスをとっておかないといけないとの思いが最近になって強まった。それに自慢ではないが数年以上も夜中に寝られず昼間にふらふらしている人間なので、夜遅くならばカフェインレス飲料を選ぶのも、自然な流れである。

 ちなみにカフェインレスの珈琲も各種(インスタントもレギュラーも)買ってある。珈琲がかなり好きで、可能なかぎりは、この先もずっと飲んでいたい。

謎: 個包装コーヒー(スティックなど)

 ティックコーヒーや、一包ずつの袋になったインスタントコーヒーをよく買う。同じ味をつづけて飲むのは楽しくないので数種類を買うようにして交互に飲んできたが、このところの値上げで、安いときにまとめて通販しておく方法も難しい。安いものを見かけたときに少しずつ買い足すという、なかなかストレスの溜まる方法をとっている。

 最近のお気に入りはインスタントのベトナムコーヒー。たまには日本の飲み慣れたもの以外もよいものだ。
 同じメーカーではないかもしれないが、参考リンクを貼っておく(画像は楽天から)。

 ところで、謎に思っていることがある。

 インスタントのブラックコーヒーで、個包装の詰め合わせが増えてきているのだ。うっかりと間違えて購入しそうになる。数本単位で何種類もはいっていて、美味しそうだなと、よく見るとブラックだ。

 ブラックというのは、瓶で買っておいて作った方が、好きな分量だけ粉末を入れてそれに見合った湯も注げるし、いいのではないだろうか。個包装になっていたらかえって自由が効かないのではと、そんな風に感じている。

 わたしがスティックコーヒーを買うのは、お湯を入れすぎさえしなければ、クリーミーさと甘さが適度にはいっているものができあがるからだ。午前や夜に飲むのは砂糖なしで牛乳を注いだレギュラーコーヒーだが、夕方はおまかせの味が飲みたくなるため、そうしている。クリーミングパウダー類と砂糖類とインスタントコーヒーをそれぞれ買っておいて自分で混ぜたら面倒で仕方がない。

 だがブラックで飲む人ならば、個包装でブラックだと、量も決められてしまって楽しくないのではないだろうかと、ついつい考えてしまうのだ。湿気る心配がないからだろうか。

 メーカーのみなさんにはぜひ、ブラック以外にも種類別の詰め合わせをもっとたくさん作っていただきたいものと思っている。

カフェインレスの茶

 だんぜん珈琲党であるが、この半月ほどカフェインレスの茶をよく買っている。

 夏は冷蔵庫に麦茶があり、あれもカフェインレスではあるが、秋以降はいちいち冷蔵庫から出して飲まないので、作るのをやめる。冷たいものは体に響くが、麦茶のボトルを室温放置したらさすがに問題と思われるし、麦茶は大きく作るための商品はあっても、ティーバッグで麦茶というものは、見かけたことがないように思うのだ。

 そこでこの時期は、大きめのグラスにカフェインレスの水出しティー、あるいは耐熱ガラス容器で熱く淹れて室温で冷ますなどしたものを放置し、喉が渇くと飲むようにしている。

 きっかけは夏が終わって安売りされていたポンパドールの「クールセンセーション」というシリーズ。冷水に浸けて5分も放置すると色も香りもよい茶が楽しめる。冬に買えなくなるといけないのでねんのためにヨドバシで買い置きしておいたし、その後はリプトンなど他社のカフェインレス茶を買ってきて、熱い湯で大きめグラスに作っては、室温放置。

 珈琲を飲む量を減らしたというわけではなく、それ以外(果汁入り野菜ジュース、乳酸菌飲料など)を飲む回数が減ったのだと思う。おそらくこのほうがカロリー的にもよいのではないだろうか。

ハリオのコーヒーサーバーがお買い得だった

 10月1日はコーヒーの日ということで、ときどき買っている楽天の珈琲問屋さんに何か掘り出し物はないかと出かけたら、他店では2500〜3000円くらいで売られているハリオのドリッパーとサーバーのセットが、1280円で出ていた。一時的だろうか…価格がもどらないうちにと、ポチッ。

ハリオ: コーヒードリッパー&サーバーのセット

 だいたい3杯分くらいが淹れられて(1杯を160ccで換算した場合)、注ぎ口の装着も簡単なので、手軽でよい。熱いものが注がれると模様がピンクに、そして冷たいものだと青になるという。

 コーヒーは大好きであり必需品だが、この数ヶ月の値上がりラッシュはほんとうに困る。朝に飲むブレンディのスティック(甘さなし)などはもう9月下旬からかなりの価格になってしまい、もしやと思ったタイミングで3ヶ月分をセット買いしたので現在はすくわれているが、今後はどうしたものか。

 夜に飲むドリップコーヒーも、好きな銘柄のひとつだったMJBの30袋(6種類x5)入りが価格上昇、または数量が減る新企画品への準備らしくて店頭から下がってしまっている例もある。今後は少量または高額で買うことになるのだろうか。

 午前中に飲むことにしているレギュラーコーヒーは、カルディやジュピターの特売日、あるいは半焙煎の豆を通販で買って自分でフライパンで煎っている。インスタントと違い、大量に買い置きすることが難しい商品だけに、レギュラーコーヒーには今後も気をつけていきたい。

参考リンク:
○ 今回のお店 → FRESH ROASTER珈琲問屋 楽天市場店
自社のコーヒーを購入すると送料の割引、さらに自社のコーヒーだけで一定金額を超えると送料無料になります。

○ 今回の商品

酢飲料の季節

 夏になるとスーパーや通販で元気になるのが酢売り場。レモンや梅のシロップは家でも作れるが、メーカーが力を入れている市販酢飲料はまた格別だ。

 今年のお気に入りは、このふたつ。

 ミツカンのフルーティス(画像は楽天から)。店で買うと、1本で税抜き400円弱くらいだろうか。
 ミツカンは「ビネグイット」というシリーズもあってとても美味しいのだが、そちらは1リットルくらいなので、それほど飲まない方は、こちらがおすすめ。1瓶で7杯分くらい。

 それから、これ。韓国の商品。わたしはパイナップル味をヨドバシで購入したのがきっかけで好きになったが、この時期はスーパーにも出ている。量がたっぷりしているので、気に入った味があれば、大人買いしてもよいかも。

 酢飲料は水で割ってさっぱり飲んでもいいし、牛乳で割ってヨーグルトのようにして楽しむこともできるので、使い勝手がよい。

今年も梅酒を仕込む

 そろそろかと思っていたらスーパーに青梅が出たので、雑多な用途で使おうと思っていたサントリーのお手頃価格ラム酒を梅酒に回すことにして、今年の梅酒に。だいたい400gを梅酒に漬けて、残りの600gを梅シロップにした。

 ところがその翌日、去年の梅酒を飲んでみて、先日まで飲んでいたブランデーの梅酒のほうが、最近になって開封したラム酒使用より口に合ったことがわかった。そこでまたもや梅を買ってきて、普段からドライフルーツなどを漬けるために買ってあるお手頃価格のブランデーを使って、梅酒に。今回はありがたいことに500gの梅が買えたので、シロップは作らずに梅酒だけにした。

 昨秋に仕込んだカリン酒も、ブランデーとラム酒を半々でやってみて、ブランデーが飲み終わるところなのだが、こちらはラム酒のほうはどうなのだろう。近いうちに開けてみよう。

ホットなヨーグルトドリンク

 数日前から気合いを入れて「3月になったら阿佐ヶ谷に遊びに行く」と決めていたというのに、朝起きたら喉がいがらっぽく断念。風邪でないことを祈りつつ、1日安静にしていることに。

 トローチ、のど飴のほか、夕方になって「そうだ、花梨シロップをホットミルクに入れよう」と思いついた。花梨は喉にいいとされていて、のど飴にも配合されている。

 牛乳を耐熱カップに入れて、電子レンジ。
 温まったら、適量の花梨シロップを入れ、即座によくかき混ぜる。

 牛乳が熱いのですぐ飲み干すことはできないが、みるみる、下の方からヨーグルトになっていく。のんびりしていると飲み終えるころには完全に固形になるため、ずっと振りながら飲む。

 こういう飲み方をしたのは2回目だが、まだ花梨シロップは数回分残っているので、ときどき飲むとしよう。

 花梨は出まわる時期が短いので、通販で1回購入したうち、一部をシロップにしたのみだった。花梨酒は漬けたままでまだ飲んでいない。
 季節になったら、また花梨を買ってみようかと思う。