中野通の桜 (2023)

 快晴ではなかったのが残念だが明日から雨ということで、今日は最適な花見かと、中野通に出かけて見た。

 写真を撮りながら逆光が多かったため撮影時にはきちんと構図にはいっているかどうかもわからないままだったが、新井薬師前の駅から中野通を南下して、四季の森公園まで。途中で「レザネフォール中野」と、「ヨークフーズwithザ・ガーデン自由が丘」にも寄る。
 
中野通の桜 2023

 桜はこのところ数年連続して中野通の散歩なのだが、撮影する場所もだいたい「ここは立ち止まりやすい」とか、「今がチャンス」と感じる場所が同じになり、定点観測のようでおもしろい。この写真には入れなかったが、新井五差路にある桜が、脇の民家がビルに建て替えられていて、ちょっとびっくりした。工事中なのは知っていたが、以前とはだいぶ趣が異なる。

 本日現在のビル。その前にあるのが桜の木。季節にはけっこう目立つ。
 (ストリートビューの時間を1〜2年巻き戻すと、民家が現れる)

 来年も、桜はまた中野通かもしれない。楽しみにしている。

阿佐ヶ谷へ散歩

 JR阿佐ヶ谷駅から北方向にしばらく歩いたところに、阿佐ヶ谷北6丁目の交差点がある。早稲田通りを東に行けば中野駅方向へのバスがあり、西へ行けば西武線の下井草方向、そして中杉通りをそのまま北へ進めば西武新宿線の鷺宮と、さらに西武池袋線の中村橋駅につながる重要な場所だ。

 わたしたちはいつも阿佐ヶ谷方向に散歩に行く際、この交差点で中杉通りを南下せず、南西方向に細く伸びる旧中杉通りを歩く。ここは昔ながらの商店街のような佇まいで、最近の店も年季のはいった店もひとつの長い道に同居している。肉屋、パン屋、惣菜、カフェのほか、意外にも小規模菓子店が目を引く。有名なジェラート屋さんがあるのもこの通りだ。

 今日は和菓子店で少し買い物。いちご大福ほか。手作り感あふれるお店だ。

 阿佐ヶ谷駅に近づくと気になるのが、パティスリータツヤササキ。この店の前には自販機があるので、たまに見てしまう。今日はクッキーやパウンドケーキのようなものがあった。だがいちばん上のお値段が張りそうな何か(箱)は、どこかを操作して説明を読む必要がありそうだった。店がまだ開いている時間に自販機を見る背徳感も多少あって、その場を去る。

 その後、阿佐ヶ谷駅南口すぐの亀屋万年堂へ。ここはほんとうに最近よくなった。シャトレーゼのグループになったので少しならシャトレーゼ商品やアイスも置いているし、独自の商品のほか、店頭で作る生ブッセなど。以前よりも家庭的で身近に感じられる。
 今日はナボナ類、焼き菓子、シャトレーゼの菓子などを購入。

 いつもならここで帰りはバスを使うのだが、今日は高円寺方向に歩いて大回りに帰宅しようかという話になった。高架線路沿いの商店街を東へ。高架下に行くまでは北側ルート(和菓子の「うさぎや」などがある)と、南側(エスニックな店が多い)があるのだが、今日は南を歩いた。以前から寄りたいと思っているお惣菜の店は、今日こそはと思ったが臨時の休業だった。残念。タイミングが合わずに一度も購入できていない。

 高架下から高円寺方向へ。そして駅まで行かずに普段はあまり歩かないような路地をつたって、帰宅した。7300歩程度の散歩だった。

阿佐ヶ谷駅界隈へ、初売りに

 毎年、阿佐ヶ谷駅高架下の「おなかすいた」で福袋を買う。ビーンズ阿佐ヶ谷の中でも中杉通りを挟んで東側の高架下である。

 最初に高円寺の高架下にあるスーパー「Big A」のあたりから西側へと歩いた。ローソンが三が日を休むと書いてあって新鮮な気持ちになった。たしかに高架下のコンビニならば、あまり来客は見込めないかもしれない。英断だ。
 さて到着は昼少し前だったものの、「おなかすいた」の福袋は選べる程度には残っていた。袋の隙間から「これがいい」と家族が選んだものを購入。内容はすべて異なっているので運に左右されるが、今回は調味料やあられのような菓子、ふりかけ、混ぜご飯の素などがはいっていた。これだけはいって、毎年1000円である。
(年末年始で買い物した内容はのちほど別ブログにまとめる予定)

 その後に少しだけ西友も見たのだが、以前のような「正月っぽいセット」のようなものは見あたらず。数年前まではどこの売り場でもちょっとしたパッケージに詰められた日用品や靴下などがあったように思うし、調理器具の詰め合わせも買った記憶があるが、今年はあまりそれらしきものが見あたらなかったので、移動することに。

 つづいては、阿佐ヶ谷駅の南口にある「亀屋万年堂」。花びら餅を買うことが目的だったが、直営店ならではの「生ブッセ」や、熊本のどら焼き「和栗とバター」ナボナ(これは亀屋万年堂と同じシャトレーゼのグループに、九州の「さかえ屋」がはいっている縁だろうか)を購入。
 ちなみに花びら餅はもしかすると有名和菓子店の「うさぎや」でも買えるのかもしれないが、普段でも行列している店なので正月ならもっと列が長いだろうと想像できた。そこで、今日から開店していたのかどうかも確認することなく、亀屋万年堂に直行した。並ぶのは苦手である。

 そして駅ビルにもどり、カルディへ。アプリで福袋の購入が当選していたのだ。阿佐ヶ谷で外れたら数日後に中野マルイのカルディでも買えるように家族と別々に抽選を申し込んでいたが、どちらも当たった。もし阿佐ヶ谷で買ってみてとてつもなくすごい内容だったらもうひとつも買えるぞ…と思ったが、まあ、2個買うほどでもないかなということで、中野では買わないことにする。

 正月の福袋記事で有名なロケットニュースにあったカルディの内容とは、少し違っていたような気がする。地域差や個体差があるのだろう。(カルディの内容ものちほど別ブログにまとめる)
 去年も思ったのだが、カルディの福袋は当選しても購入を辞退するボタンがないので、当日「ばっくれて」買わない以外にはキャンセル方法がない。何やら申し訳ない。

 その後、ヨークフーズで少しだけ食品を購入し、そのあとは「天や」で一般的な天丼を購入。天やはウマいのに安い。高円寺は店がなくなってしまったのが残念だ。

 そして大荷物を手にバスで帰宅。正月で本数は減っていたのだろうが、利用者もそれほどは多くなく、快適に座ることができた。

 明日は高島屋の福袋が到着し(もちろん食品である)、その翌日はシャトレーゼの福袋が到着し、その翌日には新宿にパンの福袋を受け取りに行く。それくらいで、今年の福袋はたぶん終わり…だったと思うが、何か忘れているだろうか。

近所に初詣

 初詣はいつも近所の神社にしている。15年前くらいならば日付が変わってすぐの時間帯に出かけた年もあったが、あまりに寒いので元日か二日に出かけることにした。今日は午後の遅い時間だったのにお賽銭の場所まで10分くらい待っただろうか。ちなみに鷺ノ宮駅方向には鷺宮八幡神社という数百年もつづく神社があり、そこでお参りしようと思えば、元日は何時だろうと長蛇の列である。以前に見かけて驚いた。

 その後、今年は高円寺駅方向に散歩に出かけようかということになり、元日で開いている店は少ないのになぜか「パティシエ ジュン ホンマ」が開店していたので寄ってみた。元日といえど店員さんはふたりでテキパキ、すさまじい客さばきで、数分程度の待ち時間で客が出ていく。ケーキはウサギのカップにはいったものだけが大量に並べられていたが、わたしたちは焼き菓子が買いたかったのでマドレーヌやバウムクーヘン(この店に自家製のバウムがあることを初めて知った)を購入して退店。

 その後、ぶらぶらとしながら帰宅。

 年末年始はおせちで忙しくパンを焼いていないので、少しだけ買って帰ろうと話していたのに、よく考えたらコンビニ以外はほとんどパン系も休みだった。家でホットケーキを焼いて明日に備えようと話していたのに、ぼけーっとNetflixなどを見てしまい、忘れた。仕方ないのであるものをかき集めて朝食にしよう。

 そういえばDuolingoだが、元日である今日からハンガリー語も仲間に加わった。これで9カ国語だ。
 学習言語を増やすのは、その言語をやりたいというのはもちろんなのだが、さらに「新しい言語を開始すると点数を稼ぎやすい」という事情があるからだ。今日の夕方はダイヤモンドリーグのトーナメントで、セミファイナルに上位進出するために短時間で大量の得点を得る必要があった。新規の言語は初期に簡単にレベルが上がるので、レベルをあげたときに褒美で出る15分間の得点倍サービスを受けるのに重宝する(この倍タイムはモバイルのアプリでのみ発生する)。

 Duolingoの有料プランの枠が少し余っているので、CMなしで有料プランを試してみたい方はお声がけを。正規料金よりは格安で学習ができる(知人限定。1ヶ月だけや、お試しだけでも、問い合わせや連絡を歓迎)。

 MacBook Proのバッテリーが、修理推奨という表示になった。正月から出費になるのか、あるいは電源で使いつづけるのか、しばし考えてみるとしよう。

野方駅からバス → 中野サンプラザへ

 今日はどこに散歩に出ようかという話になり、ちょうどピクミン・ブルームのコミュニティデイだったので幅広い範囲で花をまくとおもしろいだろうから、徒歩だけでなくバスも使おう…ということに。

 そこで西武新宿線の野方駅まで歩きながら花をまき、そこから中野駅行きのバスに乗り、中野四季の森公園とサンプラザ前を散歩して、道中でたくさん花をまいて帰ってきた。

 四季の森公園のイルミネーションは数年前の記憶よりも減っていたが、サンプラザ前がきれいだった。ここに1枚載せておこう。

中野サンプラザ前のイルミネーション

 実は暗くなる少し前に到着してしまい、ヨークフーズ(現在はザ・ガーデンの商品も扱う)でスナックなどを買って時間を潰した。

 中野四季の森公園には、以前「ベルベ」というパン屋が急に倒産してしまった跡地に、ヴィドフランスが開店していた。ただ、ベルベ時代よりも狭く感じた。イートインスペースのあった場所の大半が、スタッフ用のスペースになっていたようだ(あんなに目立つ場所にスタッフルームを設けるのもちょっと見た目としてどうかと思うのだが、構造上いたしかたなかったのか)。店内のパン売り場も、見せ方の違いなのかほんとうに狭いのか、ベルベ時代より小さく思えた。
 いまのところ家にパンが有り余っているため、今日は買わず。

 中野駅界隈は、ほんとうに変わった。今後またサンプラザ解体の時期が近づいたら、数年間は殺風景になるのだろうが、そのころには駅の西口が開いたり、界隈のタワマンができたりするのだろう。いや、タワマンの1階が何になるのか不明だが、もし商業施設でもはいるのならば少しは見た目が賑やかになるのだろうか。

荻窪、阿佐ヶ谷へ

 荻窪の富澤商店とユーハイム、そして阿佐ヶ谷で何軒か買い物があったので、駆け足で出かけてきた。

 なぜかわたしにとって、ユーハイムは荻窪ルミネ内の店が定番。ほかのユーハイムよりも気持ちよく買い物できる。どの店員さんに当たった場合でも不快な思いをしたことがなく、これはもうユーハイム単独というよりは荻窪ルミネの持つ雰囲気でもあるのかな。富澤商店は通販でもらったクーポン(実店舗に持っていくと商品がもらえる)があったので、出かけてみた。

 荻窪はこのふたつ(富澤商店とユーハイム)があるので出かけるが、実は阿佐ヶ谷や吉祥寺にあるようなちょっとした店が近くにない。ダイソーはないし、カルディも駅からけっこう歩く。そこで用事が終わったらすぐ阿佐ヶ谷へ移動した。

 阿佐ヶ谷の駅ビルを見て、パールセンターのピーコック地下にあるダイソーで買い物をし、コロナ禍でずっと2年以上も寄らなかった店で軽く食事をしてから、駅近くのヨークフーズで買い物。そしてバスで帰宅。暗い夜道で空いたバス車内から見る早稲田通りは、まったく知らない街のように見えて驚いた。

 けっこう交通機関を使ったように思えても、実際の歩数は7000歩以上だった。

東京駅は、人がいっぱい

 短時間の用事で東京駅へ。長年の習性から食品売り場(とくに甘いもの系)はざっと見たし、東京駅すぐの大丸にも寄った(こちらも食品売り場のみ)。それにしても、なんでもない普通の金曜のはずだが、やたらと人がいた。

 急に気温が上昇して感じられ、汗ばんできたため(わたしはときおり空腹時などにこれが起こり、運が悪いと体調不良になる)、休もうかと考えた。ひとりでも気安く入店できるのは知っている店だなと…東京駅一番街の「みはし」に寄ろうと思ったところ、通路にまで10人ほど立っている。なぜだ、どうした。普通の金曜日ではないのか。

 それならばと、いそいで駅にもどって中央線ホームに移動し、始発の電車で空席に座った。高円寺にさっさと帰ってしまえば、電車の中ならばたとえ具合が悪くなっても「降りたら高円寺」なのだから、気合いでなんとかなるだろう…という作戦だ。ところが電車内でうとうととしているうちに、体調がよくなった。新宿を過ぎたあたりからは問題なく、高円寺に着いてからも「これなら買い物をしてから家に帰れるぞ」というほど元気に。

 駅の横の東急ストアで食品を仕入れる。

 東京駅界隈ではどれほどめずらしい、もしくは高級な菓子類があろうと、気分がいまひとつだったことや「高いな〜」という印象で買おうと考えなかったのに、元気になると違う。東急には普段はないのになぜか今日は置いてあった六花亭のイチゴチョコ(フリーズドライのイチゴにチョココーティング)やら、九州の菊家の「あんバタまん」やら、カゴにどんどん入れていく。うっかりカスドースまで入れそうになって買いすぎと気づき、思いとどまった。そのほかにミニサイズの弁当も。

 帰宅し、水分を補給。そして汗ばんで冷たくなった服を急いで着替えて、ホットミルクとミニ弁当である。生き返った。

 もうまもなく12月。そして年末である。月日が経つのは、おそろしや。

修学旅行は、京都だった

 北関東某市の公立学校では、中学も高校も修学旅行は京都を中心に選ぶことが多かった。わたしは中学では京都と大阪、高校では吉野の山奥と、京都と…さらにもうひとつくらいどこかに、寄った記憶がある。

 中学校のときの思い出は、自動販売機に350mlくらいの缶飲料があったこと。当時の関東は200ml台の大きさが主流で、それ以上は見たこともなかった。バスのガイドさんが「よく驚く人がいらっしゃいます」とコメントしていた。その後に全国的に500mlの飲料が出まわったとき「ホームサイズ」と呼ばれたものだったが、現在のホームサイズは1.5リットル以上を指すのではないだろうか。

 高校のときの修学旅行には自由行動があり、昼食時に友達と蕎麦屋にはいったのを覚えている。そのとき品書きにいろいろあったのだが、「しっぽく蕎麦とは、なんだろう」と、ずいぶん悩んだ記憶と、実際に食べたものの記憶が混じってしまい、わたしは長いこと、ほんとうに21世紀になるくらいまで、自分が食べた温蕎麦(麺の上に1匹細い魚が素揚げか竜田揚げのようにのっている)を、しっぽく蕎麦と呼ぶのだと勘違いしていた。

 記憶にある見た目は「にしんそば」に似ていたのだが、わたしが当時あの甘辛い物体が麺の上にどんっとおいてあるのを見て、平気で食べたとは思えないので(現在は食べるが、当時はおそらく驚いたはずだ)、なんだったのだろう。記憶では揚げた魚のようだった。

 しっぽく蕎麦というのは、おそらく長崎にある卓袱(しっぽく)料理のように、いくつもの具をカラフルにトッピングする蕎麦なのだろうと思う。20年くらい前だが長崎旅行で卓袱の説明を読んだとき、京都の記憶の「しっぽく」とは音が同じで別の食べ物だと思っていたのだが、いま考えると同じとしか思えない。

 あのころデジカメもスマホもなくて、カメラは現像料金もけっこうかかったので「これ」と決めたときのみ撮影していたが、かえってそのほうが、人の記憶に残りやすいエピソードが多かったのかもしれない。もしあのころ「はい、お昼〜」と、蕎麦をただ撮影していたら、そしてそれをどこかで見ることができたら、わたしは「なんでこれを撮ったんだっけ」と、考えていたことだろう。

新宿へ: 2022バウム博と、京王百貨店新宿店の印象

 京王百貨店新宿店でバウムクーヘン博が開催されているため、散歩がてら出かけてきた。

 新型コロナで催し物が開催しづらくなっていた時期だが、その間も主催のユーハイムは休むことなく、AIに焼成方法を学ばせてバウムを焼くTHEO(テオ)を開発し、その機材やノウハウを導入希望の企業に提供するなど、バウムクーヘンを焼く文化や地方の菓子店を守るという世の中への貢献をめざし、素晴らしい活躍を遂げてきた。

 ユーハイムの理念には感銘を受けるし、企業努力と方向性も一貫して感じられる。ただ、従来の「やや地味」、「でもたしかな美味しさ」といったものを愛してきた自分としては、ときおり変化についていけず、置いてきぼりに感じることがある。
 アンバサダー制度の影響だろうが、知人らが同じ時期に同じ商品を同じような売り文句で流しはじめると、Instagramのフィードを見ているのがつらくなるのだ。

 さて、バウム博に話をもどそう。京王百貨店の催事場はかなりスペースがあり、展示の間隔も広くて、平日の午後であったことも手伝って快適に見てまわることができた。

 こうした催事でなければ手に入れるのが困難な逸品もあり、まだ知られていないのかそれらが売り切れないままに残っているのを見ると、宣伝したくなってしまう。
 自分としては店頭に並んだら瞬殺レベルと思う島根の「ヒダカ」さんがまだ残っていたのは、他店よりもお高めな価格の影響だろうか(だがダントツ美味である…)。福岡の「カワグチ」さんは近年まで、一般向けとしては大きめサイズの販売をしていなかったが、今回はホールが出品されていた。冷蔵棚だから目立たなかったのか…? 以前なら拝むことも難しかった商品が目の前に…。だが人間の財布と胃袋は限られている。そんなには買えない。
 通販している気配がない「シュトラウス金進堂」さん、大昔に電話をして通販を依頼した「ローゼの花瓶」さんもあった。ほかにも、懐かしい面々が。

 いっぽう、棚の減り具合などから、売れていたと推測できる商品の傾向としては「小袋の詰め合わせ」とか、見た目が「小さい」ものであったように感じる。こうしたものはまとめて買っていって誰かと分け合うのも簡単だし、自分ひとりでホールサイズを何種類も食べられるわけではないが味見をしたい、といった思いの表れではないかと想像する。

 けっきょく、わたしがそのフロアで購入したのは、2品。これはあとでバウムの掲示板のほうにでも、原材料と一緒に載せておくことにする → https://baum.daynight.jp/

 47都道府県のコーナーで会計の際、ほかのお客さんが「あちらの福引きみたいなもの(ガラポン)は、ここで買っただけではだめなのか」と質問していたようで、店員さんの話が聞こえてきた。以下、金額は聞き間違えているかもしれないが——「バウム博の入り口近くにあるユーハイムさんの売り場で、商品を1860(?)円以上買うと、福引きができるそうです」とのこと。2品で2700円と少しだったし、ユーハイム売り場ではないのでわたしは関係ないのだなと、そのまま地下のユーハイム催事に出かけることにした。

 ちなみに催事のフロアでは好きなバウムの投票や、募金して返礼にバウムをもらう「シェアザバウム」もあったようだが、わたしは47都道府県のコーナーしか見ていない。ユーハイムの売り場は行列が長かったので、じっくり見ることはできなかった。バウム以外の商品もあったようで、わたしの好きなフランクフルタークランツや、生ケーキらしきものも見えた。

(バウムを何種類か食べることができる喫茶のコーナーも設置されていたが、いつもそれには寄らないので、今回も通過)

 上の階の富澤商店を見て、ユーハイム催事の地階へ。ここではミニサイズのころっとしたバウムクーヘンが、チョコがけで販売されていた。2個入り、4個入りがあったが、4個入りを購入。賞味期限は翌日までだそうだ。
 すると、会計の際「これを持って催事場にもどると、福引きができます」という紙をいただいた。え、1080円しか買っていないが、いいのか。さっきの1860円というのは、1080円と聞き間違えたとか? 謎である。
 とりあえず催事場にもどると、福引きができた。3等で、バウム試供品とユーハイムのハンカチがもらえた。

 さて、京王百貨店のことを少し。

 京王百貨店の新宿店は、エレベーターが色分けされており、車椅子や体の不自由な人、高齢者や子供が一緒の人向けに「優先」と書かれたピンクっぽい色合いのものと、その隣にブルーっぽい一般向けがあった。ところが、ほんの少しだけ待っていればいいのに、誰もが「来たほう」に乗ってしまうので、驚いた。

 最初に上階に上がるときはわたしたちと一緒に車椅子の方々が付き添いも含めてたくさん乗り(もっとも、優先のほうが一般人で満杯だったとか、あるいは外国人だったので日本語が読めなかった可能性もある)、降りるときは「優先」のほうに元気そうな一般人が「わたしもーっ」と声をかけ、待ってもらってまで乗りこんでいた。
 わたしは意地が悪いため、その人たちに聞こえるように「あ、こっちは優先エレベーターだ(隣に乗ろう)」と言ってやった。すぐ隣で空っぽの「一般用」が来ていたので、そちらに乗ったら、わたしたちだけだった。せっかくよい色分けシステムなのに、これはないよなぁと、思ったものだ。

 京王百貨店で、好印象だったこともある。

 食品売り場でとても気になることがあり、帰宅してから問い合わせメールフォームに入力してみた。名前と電話番号とメルアドが必須だったので正直に書くと、なんと、1時間もしないうちに電話がかかってきた。その内容は丁寧であり、こちらは別に大きな被害があったわけではなくねんのために連絡しただけだったのだが、きちんとした説明と、お詫びがあった(詫びてもらうのも恐縮だが、お話はありがたく聞いた)。

 接客というのは大事で、あれほど大きな企業であっても、1時間以内に電話してくるというのはたいへんなことだろうと思うが、わたしの中で京王百貨店への好感度が上がった。

 外出は3時間くらい、ピクミン・ブルームの歩数計によると7800歩の外出だった。 

阿佐ヶ谷まで散歩

 馬橋公園でピクミン・ブルームをしようかと歩き出したのだが、早稲田通りを挟んで北側にある蓮華寺にポケストップが増えていたため、そのあたりを歩いているうちに「あ、そうだ阿佐ヶ谷まで歩こう」という話に。

 阿佐ヶ谷では西友で靴、服を見て、食品売り場でインスタントコーヒーを購入し、夕暮れも迫っていたので寄り道をせず駅ビルのカルディへ。

 なんと、かなりひさしぶりに「レーズンジャム」があったので購入。最近は足利市のココファームのものを買っているが、カルディのものは人気が高い。一度は食べたいと思っていたのに、何ヶ月も見かけない状態がつづいていたのだ。

 その後、バスで帰宅。

 バスがまもなく発車というときに、とても若い男女(おそらく姉と弟)が、ふたりで自撮りをしてから楽しそうに乗ってきた。弟さんは背丈は高いが表情に子供らしさがあり、お姉さんとおぼしき女性は、若いのだろうがしっかりしている雰囲気だった。微笑ましかった。
 あんなに普通で、楽しそうにしている若い人たちが、ずっと笑顔でいられる国であってもらいたいものだが…おっと、ついつい、愚痴を言いたくなってしまう。

 円安の地獄は、なんとかならんのか——いや、なんとかする気があるのか、この国は。