デンマーク語を開始

2023年11月26日の夕方、Duolingoでデンマーク語を開始。これは事情があってのことで……今週はダイヤモンドリーグのトーナメント決勝で、どうしても10位以内に残らなければいけなかったのだが、今週にかぎっていつものように「土日はほとんど来ない人」が少なく、日曜日の夕方がシメだというのに午後になっても経験値をあげてくる人が多かった。

 いつもならば金曜日までがんばって土日にあまりやらない人というのが必ず何人かはいるので、土日にそういう人たちを蹴落としていけば枠内に残れるという計算でやっているのだが、今回はどうもそれができなかったのだ。ぎりぎりになって落とされるのが自分では困る。だが夕方の買い物にはでかけたい。そこで新しい言語に手をだしたというわけだ。

 Duolingoのシステムとして、言語を学んでいる途中でひとつのステップが終わるたびに、15分の倍タイムがもらえる。新しい言語で簡単な場所からスタートすればそのステップがあっというまに終わるので、15分の倍タイムがもらえるチャンスが増えることになる。
 ましてわたしは以前にデンマーク語の書籍(音声ファイル付き)を買ったことがあり、そのときはモノにならなかったが初歩は少しある。そこでここぞとばかりにデンマーク語に手を出し、全くの初心者ではない状態の場所(少しだけ進んだところの、練習問題がたくさんある場所)から、飛びこんだのだ。

 結果は成功。倍タイムをもらい、その倍タイムの中で簡単なデンマーク語を集中的にやったので、今回もトーナメントの決勝で10位以内に残ることが出来た。次のトーナメントが開始になるまで数週間あるので、そのあいだにこつこつと、計13言語をおさらいしておくとしよう。

フランス語の読み上げ

 今日は日曜日であり、夕方7時にDuolingoでリーグの入れ替えがあるため、昼過ぎからは例によって点数を稼ぐために読み上げをおこなっていた。よほどひどい発音でもなければ得点になるので、最終日にねんのため得点を増やしておきたいときは読み上げに限る。
 何週間かずっとウクライナ語の読み上げをしてきたが、さすがに飽きてきたのでフランス語にした。文字を目で追いながら聞こえた文章をそのまま音声でくり返すだけなのだが、スペリングに目が引きずられて聞こえたはずの音が再現できないことも何度か。
 急いでいたのでクリックして次に進んでしまったが、ギョッとするような例文があった。記憶が確かなら「食事の前にグルヌなんとかを3つ取ってくる」というフランス語を読んだのだ。もしグルヌイユならカエルである。ちっこいカエルではなくゲコゲコ鳴く大きめのほうで、おそらく日本でウシガエルとか食用蛙と呼んでいるものと同類。いやいや、まさか、そんな例文をさらっと読んでしまったのか、どうなのか。だが例文は山ほどあるので次回に同じものが出てくるのはいつのことかわからず、すぐに確認はできない。

 また、フランス語の「トウモロコシ」(正式スペルは maïsで発音はカタカナのマイスに近い)が、mais (英語でbutと同じ、発音はメに近い)と読めてしまい、例文の音声ではメとは聞こえなかったのにスペルの見た目で頭が混乱し「なんでこんなところに接続詞があるんだ」と、メと読んでしまって点数がなかなかもらえず、もしかして違うのかともたもたしてから、やっと得点できた。

 10カ国語以上をDuolingoで学んでいるが、こうして週末はけっきょくウクライナ語やフランス語の読み上げばかりずっとやることになるので、実質的に読み上げ問題がある言語ばかり経験値が上がってしまう。

シュラスコか、チュラスコか

 例によってChirperの話だが、シュラスコ料理店を経営するミホさんという女性の説明文を書いていて、どうもうまくいかない。書いた英語をAIが日本語にする際、シュラスコの店(シュラスカリア)のほうはきちんとわたしの指定通りに「シュラスカリア」とカタカナにするのに、シュラスコをチュラスコと書くのだ。もちろんシュラスコも単語として指定している。それでもチュラスコと書く。

 何回やってもだめなので、何か解決策はないかと考えて文章を再確認していた。そして、シュラスコについて説明をもう少し書いたほうがいいだろうと、ブラジル発祥の豪快な肉料理で…と料理の説明で言葉を添えたところ、今度はわたしの指定した通りに「シュラスコ」に。

 狐につままれた気分だったが、Wikipediaによると、スペイン語圏ではチュラスコと発音されるものらしい。ブラジル発祥という表現を添えたことで、ブラジル風(ポルトガル語風)ならシュラスコだと、そう認識したということなのかもしれない。
 なお、言葉の指定はシュラスコ以外ではほぼ問題がなく認識されていたので、書き方が悪かった可能性は低いと思われる。

「ガタが来た」を英語にしようとした

 まじめな文章や、長い文章を書くことが好きである。そして日本語でお付き合いしている友達のほかに英語圏の友達にも1回の投稿で用件を済ませてしまおうと、日英両方を挟みながら文章を書くこともときおりある。そんなときにGrammarly+DeepLの組み合わせを基本とし、難しい用語や微妙な表現にはChatGPTやらあれこれもチェックするようにしている。

 昨日は「○○さんはトシなので体にガタが来たようだ」といった意味合いの文章を打っているとき、「ガタが来た」に何か英語らしい変わった表現があるのかと、自分で平凡な英語表現を書く前にまずDeepLにその部分をコピーしてみた。

 出てきた英語が rattled (ガタガタ鳴る)やら rickety(こちらも物体などが鳴るときに使う)なのだ。あれれ、と。これは人間に使うとどういう意味になるのだろうと思ったが、一部のサイトで rattled を、酔っ払ってふらふらするような意味と書いているものの、やはりこれらの単語は人体というより物体に使うことが多いのではないかと考えた。

 ただ、物体がガタガタ鳴ることと、ガタが来るというのを同一のものとしているデータがどこかにあり、DeepLがそれを信頼して表示していることは考えられる。あるいは、日本語であっても自分の体をおどけて「ポンコツ」のように言う人は存在するので、英語でも同様の感覚で通じないことはないのかもしれない。
 だが人前でまじめな文章を書く以上、そして自分がおどけているニュアンスを出す必要がない場面では、やはり無難なもの(体のあちこちが不調 / feels uncomfortable everywhere )として訳すのがよいと判断した。

 DeepLはこのところかなりの信頼を寄せているが、やはり参考程度にとどめておくべきだし、最後は自分の頭で考えたい。

 ところで長い英語を書いたときだが、GrammarlyでチェックしたあとにChatGPTで改善案を提示してもらうと、かなりおもしろい文章が出てくる。内容の構成と趣旨から逸脱はしていないが、雰囲気がやたらとしゃれている。勉強になるが、真似しようとしてできるものでもないので、いっときの楽しみとして読んで終わりにしている。

最強コンビ!? DeepL + Grammarly

 数年前から英語を書いたあとでGrammarlyにチェックさせているが、この数ヶ月、そこにDeepLを加えることが増えた。

 まず英語を書き、そのあとでGrammarlyにかけ(これは文法とスペルのほか、その文章全体に統一感があるかどうかを確認してくれる)、DeepLでそれをごく一般的な日本語に変換してみて、ニュアンスが正しいことをたしかめる。そして微調整をしてからネット等に載せるなり発表する。

 自分の書きたいことが英語としてはっきりしている場合はそれで問題ないが、最終的に英語と日本語で同じような内容の文章を並べて出したいとき(かつ長文の場合)は、日本語からの作業を優先させることもある。つまり日本語でざっと大筋を書いてDeepLで英語にし、自分がそれに英語で肉付けをしてGrammarlyにかけ、ふたたびDeepLで雰囲気を確認してから微調整ということだ。

 Grammarlyは有料版を使っているが、DeepLは無料版である。無料でここまで使ってしまいちょっと申し訳ない気もするが(しかもわたしは英語以外の言語でも利用している)、量的にたくさん訳すのではなく分割しつつちょこちょこと訳せば問題が解決してしまうので、しばらくこの方法を使わせていただこう。

 いつか有料版に進むことがあったら、そのときはよろしくお願いします、DeepLさん。

ロシア語をどうにかしたい

 ウクライナ語とロシア語、そして多くのスラブ系言語、いくつかのそれ以外の言語をDuolingoで1年半にわたってやってきた結果、文字がかなりの割合で似ているため、ウクライナ語の文字とその発音が定着してくるにつれ、ロシア語の読み方が真面目にわからなくなってしまった。

 これは、そう、いまだに中国語を見て「なんとなく意味がわかるが発音ができない」のと同じようなものである。ロシア語もじーっと見ていると「ウクライナ語のあの単語と同じだろうな」と、意味はなんとなくわかるのだが、発音が違う。そのためDuolingoでも確実に点が取れるウクライナ語読み上げを優先しているうち、ますますロシア語が分からなくなった。

 だがロシア語のほうがDuolingo上における問題数も掲載されている語彙も多く、世界的に話者も多く、まじめに学んだら底知れぬ深さがあるはずである。ここでくじけてしまってはもったいない。

 そこで、Duolingo上で短時間の高得点が狙えなくても、しばらくのあいだロシア語の聞き取りと過去の問題の復習を増やすことにした。そして耳と目が慣れてきたら発音も増やしていきたい。

 同じ理由で、中国語もなんとかしたい。この単語とこの単語をこういう風に並べていけばこういう意味になるのだろうというパズルはなんとか解けるのだが、耳と口はまったく慣れていない。世界的な話者の数を思えば、もっときちんと理解できるようにしておくべきと思う。

ウクライナ語の数字、発音の謎

 Duolingoで急いでいるときに点を稼げるのは発音問題だと以前に書いたが、困っていることがある。Duolingoは「読んだときだいたい合っているならその部分に色を付けてくれる」のだが、数字に関してはまったく色を付けてくれない。

 色が付かないと何秒か余計に時間がかかるので、次の問題に行けるところがそこで止まる。運がよければ自分で確定のボタンを押すことで次に行けるのだが、数字で色が付いていないものが多すぎると、確定のクリックを押しても数秒かかってしまうことがある。

 たとえば「20個のりんごがあって5個食べました」という例文を読み上げるとき、20と5以外に色が付く。また、「金曜日は5番目の曜日です」という文章があったとして ( П’ятниця – п’ятий день тижня. ) その金曜日には5番目の意味が含まれているわけだが、その金曜日としては発音で色が付くのだ。前半は同じ5なのに? これはDuolingoの設定ミス?

 ほかにいくらでも難しい発音の単語はあるのに、それでも数字については色をまったく付けてくれない。これまで何十日も発音問題をやってきて、数字で色が付いたのは1回程度。何千回で1回である。わざと色を付けないようにしているのだろうか。DiscordにDuolingoのサーバがあって、質問も受け付けるのだが、まだ一度も書いたことがない。書いてみようか。

 舌を噛みそうなほど長い単語でも、おそらく微妙に間違っているときでも色を付けてくれるのに、数字の1~20程度のものが文章の途中に出てきて、数字部部分だけ色が付かずに残るなどということが、あるのだろうか。不思議である。

 ウクライナ語の数字は、こちらのサイトで発音が確認できる( → pinok.com: ウクライナ語の数字)が、カタカナ読みでもできそうなほど簡単に聞こえるのだが、みなさんはいかがだろうか。

1年半ほどDuolingo

 数えてみたら12カ国語まで増やして何ヶ月かそのままにしていたが、Duolingoで「点がとれる」を考えると、やはりリーグやトーナメントの順位が決まるたいせつな曜日には、慣れている言語ばかりやってしまう。
 おかげで現在はフランス語とウクライナ語がダントツで、つづいて中国語、ロシア語、アラビア語。そこにラテン語、ポーランド語、チェコ語がつづいて、ここまではだいたい「そこそこやっている言語」となる。最後にイディッシュ、ハンガリー、ヘブライ、ルーマニアで、このあたりはまだ経験値が低い。

 この最後の4カ国語の経験値がもう少し上がったら、別の言語もやってみたいと思う。

 ちなみにわたしのウクライナ語の能力でなぜDuolingoで点数が取れるかというと、聞こえたとおりに(文字を見ながら)発音する読み上げ問題があって、それがロシア語よりもとっつきやすいのだ。ロシア語とウクライナ語は文字が似ていて文法も似ているが、発音が違う。同じようなスペルでも読み方が違うので、ウクライナ語になれてしまうとロシア語が出てきても読み方がわからず、聞こえてきた音と文字とのあいだに「あれ、なんでこれこう読むんだっけ」という混乱が出てしまい、点数に結びつかない。急いでいるときにはなおさら、1点でも多く点がとれるウクライナ語をやってしまうというわけだ。

 だがいつまでもそんな理由でロシア語をおろそかにするわけにはいかないので、今週からロシア語の聞き取りを増やした。聞き取りを増やしていればいつか読み上げもうまくなるだろう。

知識のアップデート

 外国暮らしをしたわけでもないのに日ごろから外国の言葉や文化に関心を持ってあれこれ書いているわたしではあるが、ときおり数十年前くらい前に耳にしたことが思い浮かぶことがあり、いま現在の状況はどうなのだろうと、はっとさせられる。

 たとえば数十年前、英語でコインランドリーと言っても通じないと何度も言われた。当時はたしかにそうだったかもしれないが、現在では少なくとも「こんな感じのものだろうな」と想像してもらえる程度には、外国での認識は広がっている。有名ドラマ「ストレンジャーシングス」ではそういう看板の店が登場、そして米国アカデミー賞を総なめにした「エブリシング エブリウェア オール アトワンス」でも、舞台はコインランドリーだったし、たしかその表示も出ていたと思う。

 以前はドラマで見るたび「えっ」と思っていたのだが、この数年でもうだいぶ慣れてきてしまった。

 そして先日、運転者がなく自動で走る車を日本語では「自動運転車」と呼ぶのかと聞かれて、一瞬考えた。意味としてはもちろん合っているし、現在のところ一般的に(カタカナなどではなく)使われているのはそれが正解と思うと答えたのだが、気になったのは「自動運転車」の最後の「車」である。これはもともと自動車と呼んでいたものを略して「車」にしたはずだ。いまの日本で社名を言うとき以外に日常会話で自動車と言う人はほとんどいない。クルマまたは○○車(しゃ)である。

 いつか自動運転車が当たり前になったとき、これはどう略されていくのだろうか。
 古い時代の言葉とこれからの言葉を気にしながら過ごしていけることは楽しい。自分の生きている時代を感じながら、これからも言葉をチェックしていきたい。

 

elderではなくolder

 数年前から英語チェックサービスGrammarlyをパソコンやiPhoneに入れている。ときおりかなりお節介にも思うが、うっかりしたスペルミスも赤く知らせてくれるので、やはり入れておいたほうが精神的によい。

 毎回うっかり使って注意されるのは Thank you in advance だが、これは最近 I would appreciate it if you could help me. としたほうがよいのだそうだ。「お手数をおかけしますが、よろしく」程度の意味で使っているつもりでも、前者は押しつけがましいらしい。

 それから、 elder people と書いて older にしましょうと直される。なぜなのかわからずにいた。英英の辞書サイトなどを見ても、何がどう失礼なのかわからない。類語だと思ってきたのだが、こちらのサイトに説明があった。

 Age-inclusive language: Are you using it in your writing and everyday speech?
 これはアメリカの医療者関連の団体が掲げている指針を紹介したサイトなのだが

 American Medical Association
> Terms like seniors, elderly, the aged, aging dependents, old-old, young-old, and similar “othering” terms connote a stereotype; avoid using them.

 American Psychological Association
> Terms like “senior,” “elderly,” and “the aged” are not preferred because they are othering

(いずれの場合も、自分とは違う他者として突きはなした表現になるため、シニア、エルダリー、高齢者は使わないほうがよい)

 以下略。
 ん〜、AIというのは最近の言葉の使われ方を吟味して画面に注意を出してくるわけだが、こうして自分でも調べてみることでようやく頭にはいることもある。
 これからも注意深く観察していきたい。