湯湯婆の読み方

 湯婆婆ならば夏木マリを連想するところだが、湯湯婆とはなんだろうと、しばらく考えてしまった。ゆたんぽ、だそうだ。へぇ。

 出典はこちら 2021.06.02 →
これってどう読むんだっけ…?読めそうで読めない漢字たち≪名詞編≫

 ほかに、甘蕉(かんしょう、意味はバナナ)と、地車は、読めなかった。

「アハモ」の意味…!?

 2021年3月からの新プラン「アハモ」について、NTTdocomoによると、その名称にこめた思いは、三つあって…

ahamoには以下の3つの意味を込めています。

(1) 「未知の物事を瞬時に理解すること」を意味する「アハモーメント」
(2) 「なるほど」という相づちの英語表現「Aha」
(3) 「楽しい時にアハハと笑う」感嘆詞としての「アハ」

この新たな料金プランahamoを通して、お客さまに「驚き」、「喜び」そして「楽しさ」を感じていただくことをめざしています。

…とのことなのだが、この1 (aha moment) と、2の aha は、同じではないだろうか。そして1の意味もまた、合点がいった瞬間に口から出る”なるほど”を例にとった、くだけた表現 aha moment であって、未知の物事を瞬時に理解するという日本語表現が、大げさに感じられる。

 物事をプレゼンするときに、基本的に3などの数字が好まれるとは聞いたことがあるため、説明の事例が2で終わりでは迫力がないという思いから3つにした可能性もあるかと思うが、それにしても、1と2は、もう少し吟味してもよかったのではないか。

カタカナ語の切り方で、悩むことがある

 今日、カタカナで「ブックスマート」というタイトルの映画があると知った。内容はわからないので、意味を知るヒントはなかった。

 ブックス マート (本を売っている店)なのか。
 ブック スマート (bookが動詞なのか名詞なのかで意味が違う)なのか。

 英語で出てきた場合はこういうことに悩まずに済むが、カタカナだと頭を抱える。日本人向けに英語を妙なカタカナに表現しなおした可能性もあるためだ。

 だがとりあえずbook smartで検索をしてみたところ、知識はあるお利口さん(ただし実生活で役立つかどうかはわからない)という人を指すらしい。
 すると、以前に耳にしたeggheadと同じような意味なのだろうか。いや、どうだろう、eggheadはけっこう軽蔑の度合いが高かったように記憶している。

 そういえば数年前に、英語のフェイドアウト(自然と消えていく)と、フェイズアウト(段階的に終了させる)を間違えて使う例があって、いまも経済産業省の資料で火力発電などのフェイドアウト(正しくはフェイズアウト)という表現がネットで検索できる。原発をフェイドアウトという内容で本を書いた政治家もいたそうだが、あきらかにフェイズアウト。

 カタカナについては、慎重になりすぎることはないので、気をつけたい。

語順の話

 先ほど東京新聞(ウェブ版)で、現地在住の同社記者が新型コロナウィルスのワクチン接種を受けた記事を読んだのだが( → 2021.03.28 米国在住の本紙記者がワクチン接種 本人確認もなく終了 1カ月以内に16歳以上の住民が対象に

 その記事の最後に

> 自宅のある首都ワシントン近郊のメリーランド州では、

 という表現があった。

 ○ この記者は、首都ワシントンに住んでいて、近郊のメリーランド州の話をしているのか
 ○ 自宅はメリーランド州だが、メリーランド州は首都ワシントンの近くにあると書きたかったのか

 …どちらでも、意味が通ってしまう。

 もちろんこれは英語でも、話し言葉ならば同じ可能性があって、よくわからない。ただ文章を書くときにはどこにカンマを入れるかを明確にしないと駄文になるので、おそらく書く段階で the city where I live 部分がほんとうに必要かどうかを考えると、別に要らないかも、という判断になる可能性もある。

 ところで語順といえば、先日こんなことがあった。わたしが愛用しているGrammarlyが「語順が違うっ」と怒りだしたのが、わたしが入力していた英語にあった “seven little adorable kids” (七匹の子ヤギ)だ。それは “seven adorable little kids” でしょう、と。真っ赤になって(赤の文字で)注意してくる。

 たしかに、英語では名詞の前に形容詞を複数つける場合には「主観」が最初(可愛い adorable )、その次がサイズの大小(この場合は little )という、鉄則があるらしい。その次に「古い、新しい」で、次に「丸いか四角いかなどの形状」…と、つづいていく。

 とてもではないが、覚えていられない。

 どっちだってたいした違いはないっしょ的な思いで作業しているから、とっさに seven little と書いてしまうが、これはAIにしてみれば見逃せない低レベルな間違いなのだろう。

 これを書いているあいだも、ブラウザ上でGrammarlyがチェックしているので、同じ部分(セブンでリトルなのか、アドラブルでリトルなのか)に、反応されそうになった。危ない危ない。
 まあ、これだけしつこくチェックしてくれるので、いつかはわたしも覚えるだろう。

 上に書いた形容詞の順番だが、こちらにまとめ記事があった( → 2015/12/21 英会話コラム 複数の形容詞が名詞を修飾する際の並び順)ので、ご紹介しておこう。

初めて聞いた「ごろた石」

 青空文庫で古い作品を読んでいたら「ごろた石」が出てきた。どうも、そのあたりで拾える石でありながらもそこそこ大きいらしく、玉砂利とは異なるものらしい。

 画像目当てにネットで検索をしてみたところ、玉砂利のように丸いものばかりとは限らず、角ばったものもあった。庭造りなどの話題でその言葉が出てくるほか、通販もされているようだ。

 知らない単語というのは、何歳になっても見つかるものだ。

墨と米が、なぜ「め」なのか

 ややこしいタイトルになってしまったが、墨西哥(めきしこ)の墨が「め」であることと、亜米利加(あめりか)の米が「め」であることの謎を考えてみた。考えたり調べたりしながら書いてみたのだが、最後のほうで、不完全ながらもいちおう結論にたどり着いた。

 まずは、調べていたリンクの順序を追って、書いてみる。

 亜米利加も、19世紀中頃までの日本では墨西哥と同じく墨を使い、亜墨利加と書くことが一般的だったようだ( → 国際基督教大学レポジトリ内、1999年 アメリカの漢字表記「米国」の成立をめぐって)。その後、米の字の使用例が増えていくという。

 大きなファイルなので、ここで冒頭のみ読んでから、ほかの検索も開始。以下はその経緯。

 こちらのサイト(レファレンス協同データベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000014416)にも、使いはじめた年代はわかるが語源はわからないとある。

 いや、しかし、墨も米も、そもそも「め」の音が、あったのだろうか。
 メートルや平米などには現在も米が使われていて、これも音から由来の「め」なのだろうと推測するが、手近な辞書やオンライン解説を読んだでは、墨にも米にも「め」の読みはなかった。意味としての米国を紹介するものはあったが、それは「意味」であり、きっかけになったはずの「音」ではない。

(参考: goo 辞書 – 日本漢字検定協会 漢字ペディア「」、「」)

 日常生活に深く根ざした漢字であるのに、使われ出したきっかけがよくわからないのは、不思議である……

 あっ…
 待てよ!?

 どうやら墨西哥(メキシコ)は、中国語でそのままの漢字を使うようだ。つまり音ではなくて漢字で輸入したということなのか。では、「米」もそうなのか…!?

 …と思ったのだが、中国語では米は「ミ」らしい。広東語では「マイ」だが、ほかの中国語でも、多くが「ミ」のようだ。

 ちなみに現在の中国語では、米国はメイクォ(美国)である。それについても「なんでよりによって美国なんだろ」というのは、やはり話題になるらしい。英語で検索してみたところ、 medium.com に記事があった → 2015.01.20 Why do Chinese translate America as “The Beautiful Country?”

 …これをあとで読んで、今日は終わりにしようか…と思ったら、この文章の後半に日本での「米国」のヒントが!?

 魏源(ぎげん Wei Yuan)や、徐継畬(じょけいよ Xú Jìyú)の書が、ペリー来航のころ、すでに日本で出まわっていたため、亜米利加が使われるようになった、との表現を発見。

 これを拝見したかぎりでは、当時の人が「米」を「め」と日本語で読んでいたのではなく、中国の書籍からはいってきた、と考えるのが、自然のようだ。

 ここであらためて、冒頭に紹介した国際基督教大学レポジトリのPDFファイルにもどり、「魏源」で検索をかけてみた。すると、魏源の著した「海国図志」について解説があった。

 毎度のことだが、長い資料をぜんぶ読まずにとっつきやすいところだけ読んだのちネットを検索しに出かけ、最後に同じ資料をふたたび読むところが、いかにもズボラなわたしらしい行動である——。とりあえず、黒船以降に「亜米利加」の使用例が増えたのは、魏源の影響と考えてよさそうだ。

 それにしてもこのPDFファイルは、まだ半分も残っている。読み終えていない。だが自分の目的「いつから日本ではコメが使われているか」は、上記の「海国図志」について書かれた場所からまもなくの位置にあったので、それを紹介して今日はひとまず終わりにしよう。

 ジョン万次郎のことと思われるが、漂流民から聞きとったアメリカの事情をまとめた記録が、「憂天生」という人物の手により残されているという。そこには現在の「米」に相当する言葉を使った、米人や米英という言葉が多く記されているそうだ。

 この記録や、海国図志の影響で「米」の字の使用が広まり、一般的になっていった、と考えてよさそうだ。また発見があった場合には、追加編集をさせていただこう。

ケーキ難民という表現

 今年は自宅で静かにクリスマスを迎えるという人が多いそうで、わたしがネット上で親しくしている菓子店のみなさんも、「いつもならクリスマスの数日前まで予約を取るのに、今年はとてもではないが、早めに締め切らねば」と書いていらっしゃる事例が多いように感じていた。

 さて、夕方たまたま見ていたテレビ番組で、予約をしていなかったのでケーキが買えない「ケーキ難民が、今年はたくさん出た」との表現に遭遇。

 いや、ちょっと待て。難民をそんなに軽く使っていいのか。難民だぞ?
 そして、買えなかったのは、たかだかケーキだぞ?

 ここで、ひと言…
 テレビ局のみなさん、あなたがたは影響力があるのですから、その点を忘れず、言葉選びに慎重になってもらえませんか。
 …ひと言、終わり。

 嘆かわしい。面白おかしいニュースに使う言葉なのかと、情けなく思う。

趣味はhobbyとはかぎらない

 先日Facebookで、”It doesn’t float my boat.” を、ほかの言語ではどう言うのかという話が出ていた。たとえばイギリスなら “It’s not my cup of tea.” であり、要するに「好みではない」、「それでは気分が乗らない」といったところだ。

 そのとき、わたしも参加しようとして「趣味じゃない」を英語でどう表現するか、ちょっと考えてしまった。その「趣味」は、hobbyではない。hobbyとは、履歴書などに「趣味欄」があった場合に書く内容であるが(たとえば写真撮影とか、映画鑑賞)、この「趣味じゃない」のほうは、好みとか、気分であって、多くの場合は否定形、または肯定文であってもひねくれたニュアンスを持つ場合がある。
(たとえば「趣味がいいですね」やら、「よいご趣味で」と言われたら、ストレートに褒めているとは考えにくい)

 で、あれこれ考えて It’s not my taste. と表現するしかないだろうと考えた。ねんのためにネットで検索すると、天下のGoogleが提携しているOxford Languagesでは、趣味はこう定義されているらしい。

(下の画像は、Googleで「趣味 意味」と検索すると表示されたもの)

趣味の定義

 Oxford Languagesというものが、ここまでこなれた日本語を提供しているとは意外だったが、まさに我が意を得たりの気分で、読んですっきりとした。

 いっぽう、英語のhobbyは、この定義のうち前半のみをカバーするので、2の意味の日本語にhobbyという英語をあてるのは間違いであり、誤解の元となるが、日本語ネイティブでなく初期の学習者のレベルであれば、単純に「趣味=hobby」と、置き換えて考えてしまうこともあるかもしれない。

 

呼び名は「ハーゲン」だと思っていた

 今日、ネットで美味しそうなハーゲンダッツの写真と一緒に、知人が「ダッツ」と書いていたので衝撃を受け、いったんは見なかったことにしようと考えた。だがやはり気になって、さっきから検索をしていたのだが…

 あの呼び名は「ハーゲン」だと思っていたし、ダッツは聞いたことがなかったが、ネットではダッツの人もいて、さらに(冗談かと思うが)「ハゲ」などの説もあるらしい。

 ハーゲンは、あまり多くないようだ。

 う〜。。。世の中みんな「ハーゲン」だろうと思っていたので、それ以外の候補があったことすら知らなかった。

 さて、ハーゲン買ってこよう。
 
 

 
 見たからに、美味しそうだ。

新語大賞は「ぴえん」

 驚いた。新語大賞がぜんぜん聞いたことのない言葉だったことよりも、最初に読んだオリコンニュースで「ぴえんとは何か」がいっさい書かれておらず、記事はただ新語を並べて、終了していたことだ。

 いや、これ、解説するだろ!? これで終わられたら困るんだ。聞いたことないぞ、ぴえん。

 2020.11.30 Oricon News → 今年の“新語”大賞は「ぴえん」 新型コロナ関連のワードも続々トップ10入り

 だが、さすがにわたしのような年齢の読者が多いと思われる朝日新聞には、説明があった → 新語大賞は「ぴえん」 ベスト10に「密」「リモート」

 「ぴえん」の語釈として「小声で泣きまねをするときの言葉」「困ったり、思い通りにならなかったりして、ちょっと悲しい気分であることをあらわす言葉」などと説明。例文として「電車に間に合わない、ぴえん」と紹介した。

 なるほど、これは的確な説明だ。わたしも明日から使おう(無理)。