バナナに助けられる

 月曜日は接種の副反応で動けず、火曜日は出かけようと思っていたところ急な眠気で半日ほど寝てしまい、そしえ水曜日こそはと考えていたのに喉と鼻が怪しくなってきた。そういえば家族から「喉の調子が悪い」という話を聞かされていたので、もしや風邪がうつったのか。

 ねんのために水曜日を安静にしていたところ、木曜日…朝から喉が痛くてたまらない。トローチと、喉からくる風邪に効くという市販薬で対抗したつもりだが、気持ちに不安があり、心細く「このままずっと家から出られない病人になるのではないか」など、考えはじめる(←大げさに聞こえるかもしれないが、人間は体調をくずすと、おおむねこんな感じではないだろうか)。

 幸いなことに配達も何も予定がない日だったため、1日しっかりと横になり、ときどき手近なものを飲み食いしてすごした。
 昼までは微熱もあったが、午後遅くには、だいぶ症状が改善。

 役に立ったのは、意外にもバナナ。普段あまり食べないのだが、水曜日のネットスーパー配達にバナナを入れてみたところ、食べ頃で大きめの5本がやってきたのだ。半分食べたり、1本食べたりと、台所を通るたびに重宝した。それから以前に買い置きしていたチオビタドリンクも、2回ほどお世話に。

 木曜日の夜には頭も冴えてきた。よかった。

 ふたり暮らしの家であってもこれだけ不安があったのだから、ひとり暮らしで、しかも新型コロナと診断されている人は、どれだけおつらいだろうとの思いを新たにした。

(注: 家族はいつもの通りに食事を作ってくれようとしたのだが、わたしが普段と同じものをなかなか食べられず、それでバナナに頼ったという展開である)

耳掃除のカメラ

 もう10年くらい前だろうか。耳掃除で内部を傷つけてしまい、微量だが出血した。正確には、血は微量だったのだが、透明な液が翌日から耳を潤そうとたくさん湧き出してきた。耳の穴のすぐ近くまで出てきたものは除去したが、それ以外は耳の中で固まったようだ。

 そのころから「耳に何か詰まった気がする」と思いつつも、傷が癒えたころに耳掃除をすれば、ぜんぶまとめてとれるのだろうと放置すること2ヶ月。あまりにも重苦しいので、普段は内科などで通院している総合病院の耳鼻科に寄ったところ「あっ、固まってます。取ってみますが、痛そうなら時間をかけてやわらかくしますから、まず(器具を)入れてみます」と言うか言わないかで、赤黒い固まりを数個ほど除去してもらえた。耳の中が楽になった。

 以来、自分の耳の中を「見てみたい」という欲望にとらわれることがある。

 ガサガサと音がする気がしても、耳掃除をするほどのものかどうかをカメラで見てから綿棒を入れれば、怪我もなくて済む。ぜひ「見るだけ」見たいのだが、そういうものが売られていない。

 ネットでは「見ながら除去する」製品ばかり。つまりライトと耳かきが同じ器具で兼用になっているのだろう。
 そういうのではなく「見るだけ」というのがあればほしいのだ。

 何か検索方法を変えてみれば、細い場所を見るカメラというのは、あるのだろうか。

副反応の話

 昨日はワクチン接種(2回目)のあと体調がかなりよく、これなら自分は発熱と無縁かと思ったのだが、そうでもなかった。

 まず、就寝前に「手と足の先が、真冬並みに冷たい」という状況。だがそれ以外の部分は普通に暑いので、足の先をタオルケットでくるむようにして寝た。腕ももちろんタオルケットの中。

 朝の4時10分ころ、足先と手の指先の冷たさはそのままに、体が発熱。水分を補って、冷凍庫から小さな保冷剤を3個ほどポリ袋に移して、首の周りに当てるようにして様子を見ることに。体中が痛いものの高熱ではなさそうだし、まあ、様子見をしようかと思ったわけだが、それからの1時間が、なかなかたいへんで。

 わたしは具合が悪かったり熱があるとき、目の前に幾何学模様の何かや、パソコンのディスプレイに規則的に並ぶアイコンのようなものが出てくるのだが、今朝は1時間ほど「地図」が出てきて、誰かが解説しつづけていた。都内の住宅街の地図なのだが、地図と衛星写真が交互に出て「どんなにきちんと撮影してあっても、それを画像処理してパソコンの画面に出すときに、正確ではなくなってしまう、無理に平面にしているわけですからね」と、声が言う。
「つまんだりして、立体感を出してみましょう」とか、「ほら、本来の形に近づいて、土地の周辺にへりが見えてきたでしょう」やら、5分やそこらなら聞いていてやってもいいが、1時間。

 嫌になったので、わたしがここぞというときのために在庫している「セデスハイG」を飲むことにした。バファリンでは効き目に時間がかかるようなとき、わたしが頼りにしているとっておきの鎮痛剤である。空きっ腹では問題かと、薬のついでに冷蔵庫にあったおやつのクリームどら焼きをひとくち食べておいた。これで万全だ。
 保冷剤ではなく、冷凍庫から新たに氷枕(市販のぷにゅぷにゅする枕)も持ってきた。

 しばらくして気持ちが落ちついたのか、昼前くらいまでうとうとしながら過ごしたのだが、昼にセデス効果が切れたらしく、また手足が猛烈に冷たい。そして体が熱い。体温は計らなかったが、汗の具合から考えておそらく37℃台の後半くらいだろう。38℃あればもっと汗は出たのではないだろうか。

 家族が昼を用意してくれたのでそれを食べ、また眠りにつく。夕方まで、ほとんど起きずに眠ったようだ。

 そのあとは、ねんのためにもう1回だけセデスハイGを飲み、おそらくこれで明日からは普通に過ごせるのではないかと想像している。

 1日を短くまとめるなら「動けない。動く気になれない。体が痛い」、その3点セットに尽きる。吐き気などはなかった。

 これ、今後も毎年やることになるんだろうか。翌日にはぜったい予定を入れられない。

ワクチン接種会場にて

 午後12時15分の予約で12時ちょうどに会場に到着したが、すべてがスムーズで、12時16分ころ接種が終わり「12時31分の表示が見えたら、説明を受けてお帰りください」と言われた。

 日曜日だったせいか、あるいは2回目接種の人ばかりだったせいか、まごついて質問する人もほとんど見あたらず。接種してもらう側も、スタッフも、みなさんさくさくと手順を進めていた。

 ところで、帰宅してから思ったのだが、スタッフについて。

 入り口、待合室、最初の受付に計8名くらい、接種会場フロアの入り口と部屋内部に計2名、接種してもらうための問診医師、注射針を実際に刺す医師がひとりずつ、それら計12名は女性だった。そのあと接種後の待機場所に5名くらいのスタッフ(このうち男性は1名だったが、もしかしたら2名だったかもしれない)、さらに15分経過後の説明をしてくれる人が3名くらいで、これは女性。

 かなり女性の率が高かったのだが、何か理由があるのだろうか。

これまで地球に存在した人間の数

 怪談話の短編で、ある大阪のおばちゃんが「いままで生きてきた人間の数のほうが生きてる人間より多いんだから、そりゃ幽霊くらいでるわ」という雰囲気のことを(速読並みに目を走らせたので細部は違うかもしれないが)言ったとあった。

 いままで地球に生きてきた人間数は、こちらによると、(→ https://www.prb.org/articles/how-many-people-have-ever-lived-on-earth/)2020年ころの数字で約1170億で、そのときに地球上で生きていたと推測される人間数は約78億であり、6.7%なのだという。

 大阪のおばちゃんの言葉は、直感的に正しかったのだろうが、以前に雑学として「いま生きている人間のほうが生きてきた人間より多い」と大まじめに語った人が目の前にいた。何千年分くらいをカウントしたのか、あるいは又聞きでもして計算を間違えたのか、そのときは「嘘だよなぁ」と思って終わりに、言い返さなかった。

健康器具の買い替え

 1980円送料込みのステップ台を楽天で買うことになったので、10年以上前から家にある室内用のエアロバイク(やたら重い)を処分することにした。買ってから何年かはよく漕いでいたが、そのうちに液晶が役に立たなくなった。
 ディスプレイに数字が出なくても、漕ぐだけでもいいかと気を取り直して利用したこともあったが、ときどきキィキィと音が出るし、場所変更のため移動するのもたいへんな重さであることとで、この数年は屋内でほとんど「置物」扱いになっていた。

 買ったときは1万円くらいだったと思うが、粗大ゴミに出すには、引取料が2800円だそうである。だがずっと置いておくわけにもいかないので、よしとしよう。

 それにしても、品目の金額を調べるため都内の多くの区が参加している粗大ごみ受付センターにアクセスしたところ、品目名を調べるのがたいへんだった。

 エアロバイクでは、ヒットせず。
 いくつか試しても見あたらなかったので、仕方ないから上から順にリストをスクロールしていったところ「健康器具(サイクリングマシン)」だそうである。ほかのものも頭に「健康器具」と付いていたため、健康器具で検索をすれば見つけやすいのかもしれない。もっとも、参加している区で品目名までを同じに設定しているのかどうかはわからないが。

 ともあれ、粗大ゴミの予約はできたので、あとは楽天のステップ台を待つのみ。

 注文済み商品(送料込み1980円)

怖いのは、幽霊ではなく

 このところ、物件探しのサイトを見ているせいか、SNSの広告欄に「怖い部屋」などのタイトルで、怪談または事故物件の本の宣伝が出ることがある。もともと本は好きで、怪談もよく読むので、不動産の検索をしはじめた相乗効果でかなりの広告が「怖い部屋」系で占められる日もあるようだ。

 わたしは、事故物件や縁起の悪そうな歴史を持つ場所を、あまり賃貸/購入したいとは思わないが、その理由は幽霊が怖いからではない。周囲に暮らす人々の記憶にその情報が残ったままの場合、わたしが住む家が「あ〜、あの家」という、妙な関心を引いてしまう。そこに暮らす自分や家族の人柄ではなく「あ〜、あの家」扱いというのは、暮らしていく上で健全とは思えない。

 歴史に名を残すような刑務所(兼処刑場)があった跡地であっても、お得なタワマンができますよと宣伝されれば住む人はいるだろう。土地の由来を知らない場合も含めて何十人もが契約し、入居すれば、周辺住民もいちいち気にしないはずだ。気にするもしないも、人それぞれだろうとは思う。
 それに気にする人の場合でも、直近の10年くらいならばともかく、50年も100年も昔に刑場でしたというのは気持ち悪さが薄れるものかもしれないし、直近のものほど人の噂にも上らない。

 だが1軒家とか、地域内の狭い区画で「このあたりで以前に、こんな悲惨な事件があって〜」となれば、話は別。幽霊が化けて出るよりも、近隣住人との付き合いが健全にできない可能性のほうが、よほど心配だ。

 さらに、書くまでもないがその事件が未解決だったり犯人が逃走中となれば、わたしは契約も入居もしない。

 わたしは子供のころから怖い話(幽霊話を含む)、不思議な話(UFOなども含む)が大好きだったが、ひとり暮らしをしていたあいだも、何か出たとか見たなどの実体験が、ほとんどない。自分に関してはけっこう現実的なのだろうと思う。

 幽霊を気にする暇があったら、実生活の人間関係を良好にしておいたほうが、遙かにお得である。

日本の一戸建て住宅と、ホームエレベータ

 数日に一度は不動産情報を検索して、物件を見て楽しんでいる。

 最近ちょっとした遊びを見つけた。不動産屋は自分たちが現地に案内したいために、ほとんどの場合は物件の番地を最後まで書かず、○丁目などで終わりにする。だが間取りと外観写真を頼りに、Googleマップの航空写真とストリートビューを使って、場所を見つけられることがわかってきたのだ。
 まだ発見までの時間はかかっているが、だんだんと成功率も上がってきた。さらに写真に誇張(家が大きめ、日差しが明るい)があっても、実際に見つけるまでに現実とのギャップがどれくらいあるかについても、頭の中で補正できるようになってきた。

 さて、検索しているとはいっても、金額的にも事情としても、まだ買えるわけではない。希望は一戸建てであり、いちおうこんな無茶を書いておくが、けっこう譲れない点も多い。

 ○ 1戸建て。隣家と密着はしていない状態で、仮に左右のいずれかが密着していても、南側には空間がある。
 ○ できれば2階建て以上(東京にはやや低い場所に半地下のガレージまたは物置があり、その上のやや高い場所を1階として、さらにその上に2階と名乗るフロアの縦長物件が、けっこうある)
 ○ 生活圏をあまり極端に変えたくないので、できれば慣れている場所から半径1km以内がありがたい。
 ○ 土地は「所有権」
 ○ 築は30年以内、できれば20年くらい。
 ○ 安いとありがたい。
 ○ 階段が危険ではない(歩きやすい、手すりがじゅうぶんにある)

 最後の「階段」は、ゆずれない。物件を見つけて購入を決意するまで(事情が整うまで)に数年以上あるので、いまよりも高齢になっていく。屋内で移動するのがおっくうになるかもしれず、その際にせめて「安全な階段」であってほしいと願う。

 日本の家屋は狭いところにぎゅっとパーツを押しこめるせいか、ホームエレベータを設置している小規模住宅は、あまりないように感じる。何億円もするような大きな住宅か、店舗をしていた住宅兼用の場所でもあれば別かもしれないが、普通はかなり「めずらしい」はずだ。

 だが中高年が家を買ったとして、できればもう引っ越したくないとなれば、危険が差し迫る「前に」、階段の補強またはエレベータの増築が必要になってくる。

 新築のうちから、エレベータ付き物件を作ってもらえたらありがたいのだが、都心に近いあたりでは、価格とスペース的に、難しいのかもしれない。

羊が届ける、天国に向けたメッセージ

 オーストラリアで、おばさん(伯母か叔母かは不明)の葬儀に出られなかった農家の男性ベンさんが、高いところから見えるように、おばさんへの思いを何百頭もの羊で描いたメッセージ。
 

 ドローン撮影。素晴らしく、そして雄大。おばさんにも届いているはず。

 このツイートは関係者(名字が同じなのでご家族と思われる)による正式なもので、ニュース各社が使用している映像のオリジナル。

ATMに、素速い人がいた…のか?

 ひさしぶりに現金を下ろそうという話になり、みずほATMに立ち寄った。有人店舗ではなく、ただ3台が並んでいる場所だ。

 はいるなり、わたしは左端を使った。ほぼ同時に家族が、残るどちらかのATMを使った。わたしたちがそこにはいる以前には室内に誰もおらず、通りに面したガラス戸は見通しがよいので、誰かが目立たずに立っていたとは、思えなかった。

 だがわたしが「残高照会」を押したとき、ほぼ同時に残る2台のATMから「いらっしゃいませ、ご利用ボタンを押してください」と音声が流れた。入店時はふたりだったと思っていたが誰かが来たんだなと思いながら、残高照会のあとで、引き出しを押す。

 わたしは残高の千円の単位を見てから下ろすのが好きなので(たとえば残高の最後部分が1万8千円となっていれば、8千円または1万3千円を下ろすと、残高の最後部分が1万円または5千円になる)、こうして2回手間をかけるのだが、家族はそういうことにこだわらず必要な額だけを下ろすため、わたしより操作は速いはずだ。

 だが、わたしが顔を上げて連れを見たとき、もうひとりの人は、もういなかった。

 驚いて「いまここに、誰かいなかったか」と尋ねると、いたと思うがすぐ出ていったらしいという。速度から考えて、何かを押したもののすぐやめて出ていったのではないかとのこと。
 あるいはその人物はみずほ銀に頼まれた係員で「ATMは無事に動いているな、よし」という確認のため、風のように来て去っていった可能性もあるとの珍説も披露されたが(この数日、みずほ銀のATMトラブルがあったらしい)、それにしても、後ろ姿くらい見えてもよさそうなものだ。

 お盆の時期なら「誰かが帰ってきたのかな」と思うところだが、亡くなってからも現金が必要とは思いたくないので、この話は深く考えないことにしておこう。