米国大統領選2020

 New York Timesの速報に少しでも変化があると、該当地区の画面キャプチャを撮ってフォルダに溜めている。見直すことはないかもしれないが、刻一刻と変わっていくものを自分が目撃している事実が、形に残しておけるのが楽しい。

 わたしは開票の予想として、バイデン氏が最初にもう少し勢いがあり、トランプ氏に差を付けると考えていたので、最初の半日くらいは、かなり驚いてしまった。だが開票が進むにつれ、バイデン氏の票も伸びてきて、むしろ現在は優勢に見える。この数日じっくり見てきたが、4年前の絶望感に近いものは、いだかずに済みそうだ。おそらくよい結果が出るかなと、期待している。

 今回の選挙でちょっと新鮮な印象をいだいたのは、州内の選挙管理地区それぞれが独自の判断で動いていることだった。9時5時のように時間を区切って開票を集計している場所もあれば、シフトを組んで夜遅くまで人員交代をしながらやっている場所も。そしてそんな細かな情報でも、記者らが「どこそこ州の集計が夜なのに動いたのは、○○地域が夜も開票作業をし、結果を発表したからです」などと書いていく。多くの人が動いている。世界中の目がそれを追っている。

 もうひとつ驚いたのは、たまたま見にいった現職のトランプ大統領のツイートだ。そのうちの何割もに、Twitter社の判断で「(誤報の指摘が多いですが)ほんとうに表示させますか」という但し書きが添えられていた。その同じ判断が、日本のTwitter社にも可能だろうか。

 そしてテレビ中継されている最中の現職大統領のスピーチでさえ、事実に基づかない内容との判断で、テレビ局が放送を切り上げてしまうことがあったと聞いたが、すばらしいことと思う。日本では最初から流さない判断をするとしたらテレビ東京くらいで、ほかは他局一斉に同じものを流す傾向が強いし、会見のあとの質疑応答部分を(その枠が用意されていればだが)カットして終了するといったことは、頻繁におこなわれている。いわゆる「垂れ流し」状態だ。

 テレビなどのメディアは終わっていると考える人は増えているだろうが、こうした事例を考えれば、まだまだアメリカは、健全な部類ではないかと思う。

 さて、そろそろ日本時間の土曜日くらいには、勝負の行方が見えているのではないかと、楽しみにしている。