タルトタタンの思い出

 先日のガレットデロワで余ったタルト生地をラップにつつんで冷蔵庫に入れている。
 いつも思うが、この「生地の余った部分」が、ぴったり使えたためしがない。

 わずかな残りならば、パンでも焼くとき一緒にオーブンの隅で厚焼きクッキーのように焼いてしまえばいいのだが、たいていは「何か作れそうなほど」残る。そして何かに使った際、さらに「微妙に」残る。

 今回は、タルトタタンに使うのはどうかと思っている。あれならば煮た林檎を詰めた上に生地をおいて焼くだけなので、生地部分がつぎはぎだらけでもどうにか平らでありさえすれば、できあがってひっくり返したとき底になるので、見た目に大差ない。

 だが、それでももし余ったら…。それは考えないことにしておこう。

 タルトタタンは、ダブリンかロンドンか、どちらだか忘れてしまったが、フランス風のカフェがあったので、そこにはいって食べた記憶がある。メニューや店内の雰囲気がフランスっぽくて、ときおり「あれはパリだったか」と記憶が混乱するが、わたしでも店員さんと普通に話ができた気がするので、おそらく英語圏だったはずだ。

 ヨーロッパは好きだ。もうとうぶんの間は行けないだろうが、数回の旅行といえど、悪い思い出があまりない。とても楽しかった。

 さて、今回はタルトタタンで、タルト生地が終わりますように。