銀行の通帳を、電子にするかどうか

 何日か前に三菱UFJから、電子通帳にしたら1000円あげますというお知らせが来た。そんなに短い内容ではなかったが、要旨はまさにそれ。

 少し気持ちが揺れたのは事実だ。なぜかというと、わたしは三菱UFJの口座を定期的な入出金があるだけの用事で使っていて、その入出金が数ヶ月に一度の間隔でだいたい同額になるので、長い目で見ればただぐるぐると同金額で維持している状態。急に足らなくなることもないし、中味が増えることもないので、ごくたまに記帳に行くだけでいい。
 それに、気になればスマホで確認できるので、紙の通帳は年に1〜2回ほど記帳に行くときに使うのみである。それならば別に電子通帳でもいいのかなという気がする。

 なるほど1000円くれるのか…と思ったのだが。いや、これはなかなか踏み切れない。

 つい先日、新聞で読んだ。離れて暮らしていた家族が亡くなったとき、何を定期的にクレジット払い(または自動引き落とし契約)にしているかが把握できていないと解約の方法がわからず、もたもたしているうちに未払いの累積がとんでもない額になる、という話があるのだそうだ。

 契約がネット経由だったとわかっている場合は、パソコンの中を調べれば解約方法がわかるかもしれないが(厳密にはパソコンにパスワードがかかっていれば業者に有料で依頼する必要があるが)、離れて暮らしていれば、何をどこから調べるかという、ちょっとした情報の糸口をつかむのも難しい。
 そして請求書というものは、仮に本人の銀行口座を閉じてもクレジットカードを解約しても、舞いこみつづける場合が多いのだそうだ。

 わが家の場合は、何かがあったときにそなえ「どのあたりのフォルダを見ればヒントになりそうなことが書いてあるよ」と家族と話し合っているものの、さすがに自分が死亡または重大な状況に陥ったときにスマホが紛失または破損していて「銀行の電子通帳がスマホにいくつはいっていて、金額がいくらかを家族に調べさせる」というのは、思い描いただけで申し訳ない。

 まあ、いちおう、わたし個人に問題が生じると同時にスマホ本体に何かあったとしても、重要事項のヒントになる文書をフォルダに残しておけば、それはそれでいいのかもしれないが——1000円をもらわずに紙の通帳で残しておいたほうが、家族には楽かなという気もする。

 もう少し、迷ってみよう。