コメダの影響か、あんこを買う回数が増加

 これまであんこは、滅多に買わなかった。年に1回か2回くらいは自分であずきを煮ていたから、その一部をあんことして練り上げたことはあるし、わざわざパックにはいっている小倉あんを買おうと思ったことは、それほどなかった。あんパンを作る回数もさほど多くなかった。餅にからめて食べたいときには少量の「おしるこ用」と書かれたゆであずきのパウチか、あるいは小さめの缶入りを買うことがたまにある程度だった。

 ところが最近なにやら、買うのである。400gくらいのものでも、少しあんパンにしたほかは、パンに塗ったりと、なんやかやで、いつのまにか終わってしまう。そこでまた次を買う。

 トーストに薄くバターを塗って、上からあんこを塗るなどというのは、最近までやってみようと思ったこともなかった。コメダの影響だろうか。パンにぬくもりがある状態でやってみると、何やら美味なのだ。

 数十年前だが、高校の隣にパン屋があった。あんバターという商品を売っていた。コッペパンに「あんバタ1個、ジャムバタ2個」などと言えば、その場で具を入れて作ってくれた。友達としゃべりながら店のなかで立ち食いすることも容認してくれたし、持ち帰りもできたし、ほんとうに楽しかった。だから「あんことバターは合う」というのはわかっていたが、焼いた食パンでバターとあんこ、というのは食べたことがなかったのだ。

 そのコメダも、最近はモーニングの時間帯にごく希に行く程度だ。昼間は混んでいて落ち着かないだろうと思うし、混雑が怖いと感じる昨今の事情もある。中野のほか、先日は阿佐ヶ谷、そして荻窪の西口にもできたらしいが、またゆっくりと寄れる日が来ることを祈るのみだ。