Children of Dune (2003) を録画で鑑賞

 8月下旬に、おそらくはWOWOWプラスだったと思うが、デューン砂の惑星にちなんだ作品を放映していた。カイル・マクラクラン主演の映画版、テレビ版(2000年)と、テレビ版の続編(2003年)であるが、2000年のものの途中で気づいて残りを録画しておいた。

 ポール・アトレイデス(のちのムアディブ)が、正妻ではないが愛し合っているフレメンのチャニとのあいだに双子をもうけ、この2003年版では、そのふたりが主役となっている。

 息子を演じるのはなんと若き日のジェームズ・マカヴォイ。

 画像としては少しものたりない部分もあるが、それは20年前であることとテレビ版の予算を考えれば無理もないことで、むしろ話が丁寧に描かれているところには好感が持てた。

 ソフト化もされているらしいので、関心のある方は検索されたし。

 ところで、唯一の「これがなかったら〜」というポイントは、スーザン・サランドン。
 名優ではあるが、格式の高い家を取り仕切る奥方様の役はまったく似合わない。衣装もおそらく豪華であったり装飾品も付けているのだろうが、なにやら安っぽく見えてしまう。スーザン・サランドンといえば、庶民から這い上がって上に行くとか、気っぷのよい姉御として周囲を取り仕切るイメージであり、皇帝の座を争えるような名門の家の主には見えないのだ。
 それを言ってしまえばその父(前皇帝)を演じたジャンカルロ・ジャンニーにもまた同じで「え、この人が皇帝の役に」と、そのときも驚いたものだった。庶民の役とか、身を持ち崩してしまったが昔は金持ちだったとか、そういうものを演じると似合う人である。1974年の映画「流されて…」での演技が印象深い。