洋菓子屋で買い物すると、かなりの確率で箱に入れてもらえる保冷剤。すぐ捨てるのがしのびなくて、凍らせて再利用し、見た目がかなり汚れてきたら捨てるようにしているが、夏は在庫が増えていくばかりだ。
わたしの保冷剤利用法は、おもに、カレーなど2回に分けて食べることが多い食品を鍋ごとすぐ冷やすときに集中する。フライパンや大きめ鍋もしくはボウルに、水と凍らせた保冷剤をたくさん入れてぎんぎんに冷やしてから、カレーなどの鍋をその水につけてしまうというもの。これだと普通に冷ますよりも圧倒的に早く熱が抜ける。その水に触れるのは鍋の底だけだから、間違って口にはいる心配もない。
ネットでは「保水力があるので植木鉢の土に混ぜる」とか「消臭剤として使える」といった意見も見られるが、前者は植物に悪影響とならないかが心配だし、後者は容器をよほど工夫しないと室内にぶちまけてしまう(もしくは台所で何らかの形で経口摂取してしまう)危険性があり、あまり気が乗らない。
ケーキ店ではあまり見たことがないが、食料品店などで買い物をしたとき、水を保冷剤のような形の小袋(飲用には適さない水との印字あり)に入れて凍らせたものをくれることがある。あれは気分としては楽でいいのだが、万が一にも帰宅が遅れた場合、保冷剤ほどには冷たさが長持ちしないように思うので、一長一短だ。
さすがに、店に返却してそれを再度使ってくれという話の流れは耳にしたことがないが、気分としては、もうこれ以上もらいたくないと感じることも。ケーキを買うとわかっている人間は、自分用の保冷剤を持ち歩いて「マイ保冷剤ありますから何十円か負けてください」という習慣をつくるのは、無理だろうか(笑)。