中学生のころ、NHKのラジオ番組で基礎英語というものがあり(おそらくまだある)、高校のころは旺文社(英協)がテキストを出していた「百万人の英語」を聞いていた。おそらく基礎英語のほうだったのではと思うが、マザーグースをキャロライン洋子(元祖バイリンガルタレント)さんが歌ったのを、耳にしたことがある。
マザーグースはたくさんある童謡の総称で、その中でもわたしが覚えているのは
What are little boys made of?
(男の子は何でできているの?)
…という歌である。
さて、三つ子の魂百までというが、今日は何十年も前に聞いたこの歌が原因で、考えこんでしまった。
わたしはよく英語を書くとき made of と made from で混乱し「たいていのことは made of でいいや」と、軽く考えてごまかしてしまう。別に大金の絡んだ仕事で間違えているのではなく、個人的に書いている英文なので、恥をかくとしてもわたし個人の問題である。で、今日たまたま、ごまかした直後に、Facebookで読んでいる英熟語の記事が目の前を通過した…
What’s the difference between “made of” and “made from?”
(made of と、made from の違いは…?)
おお、なんとタイムリーなと思い、読んで愕然。
曰く … made of は、素材の形が残っている場合、made from は、形が残っていない場合。つまり素材をそのまま使った木製テーブルを指さして made of wood と言えるが、素材がわからない果物のジュースを指さしたら made from (果物名) ということになるという。
念のため、英語関連サイトで検索しまくったが、どこも同じである。
いや、これは納得いかないだろう。。。個人的に(^^; 。
なぜなら、冒頭に書いたマザーグースは
What are little boys made of?
What are little boys made of?
Snips and snails
And puppy-dogs’ tails
(男の子は何でできてるの? 切れっ端とかたつむりと子犬のしっぽ)
言葉に多少の変化はあり、場合によっては切れっ端とかたつむりではなくて、カエルとかナメクジとか、気持ちが悪いものと交替になる(^^;。
いっぽうこのあとにつづく女の子は何でできているかについては、砂糖とスパイスなど、美味しいものでできているそうである。
つまり、わたしが書いていることがおわかりいただけるだろうか。もし made of の使い方が上記の辞書の通りであるなら、男の子はそういったもので(気持ち悪い生き物をそのまま体のパーツとした状態で)構成されている、ということになるのである(笑)。それ、ビジュアル的にあり得なさすぎるだろう…。
何十年もきちんと学ばずにごまかしてきた言い訳にして申し訳ないが、このマザーグースの歌のせいで、わたしの混乱は、まだとうぶん終わらない。