今日はFacebookで、生のクッキー生地を食べることがいかに(健康面から)ばかげているか関する記事を読んでいて(英語)、そんなばかな話が(そんなものを好んで食べる人の存在を含めて)あるのだろうかと自分のウォールにシェアしながらコメントしたところ、なんと「そういうの(クッキー生地の生食)がアメリカで流行っているらしいですよ」と、知人に教えていただき——まさかのびっくり仰天。
なぜ小麦粉の生食がいけないかについて、わたしがずっと以前から聞いているのは、加熱前の粉(一部の例外を除き小麦粉を含むほぼすべての粉)を人間は消化吸収できないから、胃をただ通過したその小麦粉は腸を通過して体外に出るしかなくなり、大量にそれを食せば腸が負担に耐えかねて下痢など体調不良を起こすからだ。
だが、英語記事をいくつかと、日本語で「アメリカで生食用のクッキー生地を販売しているそうです」という記事を読んでみても、体調不良が起こるとしたら乳製品とたまごが原因であると、消費者も販売側も、頭から決めつけているようだ。小麦粉が原因であるとはほとんど考えていないらしい。行政側や研究者も、とくに昨今のGeneral Millsの大腸菌汚染に関連して、「小麦粉が大腸菌に汚染されているから(そしてそのほかの病原菌も製粉時にはじゅうぶん取り除けるものではないから)生食はだめだ」と発表するのみ。
日本のように「加熱していない小麦粉はだめだ」と、そう啓蒙すれば、それで終わりなのだろうに、なぜこうも、しちめんどくさい話になるのだろうか。。。それとも日本のような教え方は、アジア人の腸でなければあまり関係がないのか? どなたか詳しい方がいたら、尋ねてみたいものである。
参考リンク:
○ 2016年7月2日 Washington Post You should never eat cookie dough — period. 英語
○ 掲載日不明、木下製粉による小麦粉の解説 小麦粉のできるまで|小麦と小麦粉のはなし
○ 2015年6月27日 IROIRO 【食べてみたい】“なま”のクッキー生地を使ったスイーツがアメリカで話題に
○ 2016年7月1日、USA Today Is any cookie dough safe to eat? 英語
○ 2011年、Daily Mail Scientists warn against eating raw cookie dough as FLOUR could be riddled with bacteria 英語