Wikipediaを見ていたら、丹前と褞袍が同じと書いてあった。ちょっとびっくり → Wikipedia: 丹前
丹前のほうが薄いと思うのだが。どてらを丹前のように着ることは難しいだろうし…はたして、わたしの思う丹前が薄すぎるのか、あるいは、どてらが厚すぎるのか。
高校までは親の家で田舎に暮らしていたが、当時は冬の夜の寒さが半端ではなく(建物の構造や暖房器具の違いか?)、わたしは室内でも夜間の防寒として上半身は半纏(はんてん)と、下半身は親が手作りしてくれたキルティング製の分厚い胴巻きのような、スカートのようなものですっぽり覆っていた。暖房は石油ストーブだった。どてらを着ることはめったになく、それはどちらかといえば夜間の布団で寝具の一部として用い、何かどうしても体を起こして作業をしなければならないときなどに袖を通して体をくるみ、その用事が終わると、また寝具として掛け布団のようにかけたものだった。
東京に暮らして長いが、体が芯から冷えるような寒さは、子供のころにくらべれば、まったく体験していない。東京がもともと田舎より暖かいことにくわえて、機密性の高い建物が多いこと、居住空間の狭さにも関係あるのかもしれない。