ひさびさに、購入した店に電話をするほどショックを受けた。わたしがひとりで買ったものならば、わたしが勘違いをしたとか、落ち度があるように思われてしまったらどうしようと心配になるところだったが、家族と一緒であり、ふたりとも「これにしよう」と納得の上でレジに持って行った商品だった。
帰宅して開封すると、書いてあった商品とは異なるものだった。メインは正しい商品だったが、一緒にはいっているおまけとして記載の商品がサンプルで袋のみ、中を見たらなんと「詰め物」だったのだ。
驚いて店に電話をした。丁寧に謝罪をしようという気持ちは伝わってきたのだが、途中でポロッと、こんな感じの表現が → 「展示サンプルだったものをお客様がお手にとり、店員もそれに気づかなかったということですね」
せっかく丁寧にしてくれていると思ったのに、これかと、ぐっとこらえて話をつづけていると、今日のうちに不足分を持って来てくださるという話になり、住所を伝えて電話を切った。
最初は遠慮をして、後日また機会があるときに、わたしが不足分を受けとろうかと提案した。わたしの気持ちとしては「持ってきてもらうほどこちらが切羽詰まっているわけではないし、おまけ部分が数百円分の商品で、それをかなりの交通費をかけて届けてもらうのは、悪いのではないか」とだったのだが、ふと気づいたのだ——今日のうちに的確に処理して終わりにしたい先方に対し、長引かせるようなことをこちらから言ったら、ずるずると話を引きずるクレーマーのような存在と勘違いされる危険性もあるのだ。住所も言えないのかと思われるのは、悔しい。むろん住所も電話番号も伝え、1時間半ほどで商品も持ってきていただいて、一件落着である。
これでわたしも終わりにしたいが、届けてくださった方が、最後のほうでちらりと「サンプルであるようなことは、袋に、書いてなかったのですよね」と言ったのが気になった。あるわけない。あったら買っていないし、レジの人も気づいたはずだ。
おまけ1個のところを、類似品も1個セットにしてもらい、2個になった。客商売はたいへんだろうし、クレーマーのような人も実際にいるのだろうから、確認の意味でつい言ってしまうのだろうが、あの余計な言葉がなかったら、もっとよかった。さあ、これで終わりにしよう。