メダルは再利用の貴金属で作るという方針らしい2020年の東京オリンピックだが、原材料として銀が大幅に不足するので、環境省が小中学校に回収ボックスを設置して使用済みの携帯電話やパソコンを集めるという、冗談のような記事を読んだ。
毎日新聞 2018.08.27 銀回収ボックスに「金属供出か」 高まる不信
これまでも感じていたのだが、対価を払って個々人が所持している携帯電話を、情報はちゃんと消しますから安心してという点のみ強調して「タダで」集めようとしている姿勢に、とても腹が立っていた。人によっては思い入れもあるだろうし、いったん次の電話にSIMを移してしまえば普通には使えないにせよ(電話機能の使用はできずネット使用も大幅に制限される)、その物体が壊れたわけではないのだから、手もとにおいておきたい人もいるだろう。それを「環境のため」と、これまでもタダで取り上げようとしてきた。なぜ対価を払うと言わないのかと、その姿勢が許せず、わが家は10年以上もそういったリサイクル回収には応じていない。
そして今回、小中学校に回収ボックスだという。
ボランティアも、大学生はもとより、子供にもやらせるつもりらしい。とても断れない状況で「やりませんか」と言われる学生や子供たち。
ボランティアを本来の意味から離れ「無料でこき使う」の意味にとらえている現在の日本国政府は、今度は再利用を「ただで回収したものに限る」という意味合いにしてしまっているようだが、再利用はあくまで再利用であり、対価を払った市民からただで取り上げるものを指すわけではない。
戦時中か。
最近ネットで #TOKYOインパール2020 というハッシュタグを見かける。よろしければ検索されたし。気持ちが悪くなるほど、現在が「戦時中」に思えてくる。