子供のころのことだが、少なくともふたり、同級生で指の腹部分に鉛筆の芯が刺さったまま皮膚が閉じてしまっている子がいた。
本人らの説明によれば、どうも遊んでいたはずみに指の腹に鉛筆が刺さって、まずは大人に怪我をしたと告げた。大人は血止めをして包帯をぐるぐる巻きにしてくれたが、ようやく怪我が治ったころになって、本人や周囲が、皮膚の下に黒いものがあることに気づいた。だがいまさら医者に出かけて閉じた皮膚を切り直ししてもらうのは嫌だという本人の拒絶(…あるいは保護者がいまさら面倒だと後まわしにして医者に診せなかった…?)ゆえに放置した、ということらしい。指を実際に見せてもらったが、ほんとうに皮膚の下に鉛筆の芯があった。ある友達などは長めの芯ひとつと、割れた破片がひとつ見えた。
だが何十年か経ち、今日になってみて「そんなアホな話があるのだろうか、わたしの記憶違いか?」と、気になって検索してみることに。
結論から言うと、そういう話は山ほど見つかった。へぇ〜。
たとえばこちら → 2016.11.16 デイリーポータルZ 体内に30年埋まっていた鉛筆の芯を取り除く
ほかにも質問掲示板で「鉛筆の芯がはいったままですが、大丈夫でしょうか」の投稿も、苦労せず見つけられた。けっこう事例としてはあるものなのか、ふむふむ。
わたしの同級生たち、たしかどちらも女児だったと思うが、その後どうしたものだろうか。切るにせよ、痛かっただろうなぁ。
最近の若い世代は鉛筆より芯が細いシャーペンを使うことが多いのだろうし、指にシャーペンの芯がはいったままだったら、医者も切開してつまんで取り出すのが鉛筆より面倒ではないかと思われる。自分がやれと言われたわけでもない一般人だが、その医者の気分を想像してみると、なにやら面倒くさそうだ。だがいちおう切開だから医療報酬も点数がつくし、まあいいのかと余計なことまで連想してしまう。
刺さらないように気をつけるのが、いちばんよいだろう。書くまでもないが。