秋になり、あちこちのスーパーで駅弁フェアが見られる季節になってきた。先日ネットスーパーで駅弁を頼んだが、近日中にまた別のスーパーで買おうかという話をしているところだ。
それにしても、毎回つくづく思うのは「ライス比率が異様に高い」という点。家で食べる人数分の駅弁を買ったら、まずだいたいの場合で、一部のライスを事前によけておかないと食べきれない。若い世代はわからないが、高齢者への道を歩んでいるわが家では、分割して食べている。
あれはおそらく、容器の中でおかずが飛び散るのを防ぐ(ライスでがっちりブロック)という意味合いがあるのだろう。また、商品が傷むリスクを少しでも減らすため、味を濃くしっかり火を通したおかずを多く入れることも考えられる。その結果として、ライス類を多めに食べないと口の中が落ち着かないという事情もあるかと思う。
現代人の食生活からすると、小ぶりのおにぎり2個とわずかなおかずを経木(きょうぎ)でしっかり包んで、別添えでさっぱりとしたもの(サラダかデザート)でもつけてもらえればじゅうぶんなのだが、それでは駅弁らしさから離れてしまう。
もう少し、ライス比率が低い駅弁があったら、めぐり逢ってみたいものだ。
そういえば、関東在住としてはあれを駅弁扱いはしないが、横浜の崎陽軒が界隈のデパ地下等で販売している各種の弁当は、シウマイ弁当はもちろんだが、かなり完成度が高いように思う。かなり駅弁の風格だ。関東以外の駅弁フェアに、崎陽軒は出ているのだろうか。