かつて(20年以上前のWindows使用時代)、パソコンにあまりたくさんフォントをインストールしてはいけないと誰からともなく言われていたし、自分でもマシンが不具合になったときに使っていないフォントを削除すると動作が快適になることがあったのは事実で、気をつけるようにしていた。
2000年代になってからMacとWindows併用で、2005年ころからはMacしか使っていないが、最近ではフォントの数を数えてみることもとくになく過ごしている。ときには、気になるフォントがあれば、インストールしてみることも。
わたしの場合は日本語フォントはテキストエディタ用、アルファベットはロゴ作成用でインストールすることが多い。エディタで日本語フォントの見た目が変われば文章を書いていて楽しいし、ウェブサイトのロゴやちょっとしたウェブ素材には、いつもと違うフォントが新鮮に思えるからだ。
だが今日、フォトショップエレメンツでロゴをあれこれ作りながら「このフォントでもない、これでもない、いやいや、これだとどうだろう…」とスクロールしていくと、出るわ出るわ、スクロールしてもなかなか最後までたどり着けないほどの量だった。最近は外国語フォントも複数なければ不便だし、フォントといっても文字だけでなく、従来からあるWingdingsのように絵が割り当てられたものもあるので、Macの出荷時から含まれているフォントも桁違いに多いのだろう。あるいは何かソフトをインストールしたときに、フォントが含まれていることもあるのかと思う。また、Macを買い換えるとき、新品開封時に旧マシンにあるデータを引き継ぎますかというオプションが出ることがあり、わたしの場合は旧Macから引き継ぎが溜まっていた可能性もある。
だが、それにしても100ではきかない数だなぁと、しみじみ眺めた。そしてフォント管理のソフトFont Bookを立ち上げて数えてみると、241あったようだ——。もちろん一部は同一グループであり、フォントの普通字サイズか太字かなどの差であるため、まったく異なるフォントが241あるわけではないのだが。
最近では、ウェブの表示にフォントだけをGoogleなどの大手から借りてきて、見ている人間全員が同じ文字の雰囲気で閲覧できるようにするサイト作りをしている人もいる。これは「どう見せたいか」を考えると有意義だが、パケット従量で料金が変わる契約になっているモバイル利用者には不親切になりかねないこと、またそのフォントを貸してくれるサイトが落ちていないかどうか(落ちていれば文字が見えないのでサイトは閲覧できない)も心配だ。そうなると、やはり従来の「○○フォントがはいっている人はそれで表示、なければその人が持っているフォントで表示」のほうが、問題が少ないかという気もする。
さて、自サイトの新しいロゴも、だいぶできてきた。新しい名刺はこのロゴを使うのもよいかもしれない。いまからわくわくしている。