この数か月、ときどきニコットタウンを利用するようになった。かならずしもかつてのお友達のみなさんがどうされているかの確認や交流が目的ではなく、あることが気になって、経緯を見守りたいと思ったことが大きい。
その、あることとは…ニコットタウンは10周年にして脱Flash Player化を進めていることだ。パソコンもスマホも、HTML5で使えるようにしていく予定らしい。
並大抵の決断ではないと思う。新しくすべてを作るのではなく「いままでの人たちに残ってほしい」という大前提があるからだ。世の中がモバイルにシフトしていく中で、みなさんぜひこれからはモバイルでやりましょうと、これまでの人たちを切り捨ててモバイル版にのみ注力することのほうが、楽なはずだ。おそらく手間とコストは(すべて作り直すよりは)かからない。だが、いままでの人たちにそのままいてもらいたいという思いが、ひしひしと伝わってくる気がして、勝手に応援することにした。
個人サイトの規模であっても、わたしはだいたい4〜6年周期でサイトをひとつずつリニューアルまたは削除してきた。10年以上つづいているこのブログは例外だ。それもWordPressというソフトあってのことだが、もし開発やサポートが終わってしまうソフトでこのブログを書きはじめていたら、また状況は変わっていたかもしれない。
リニューアルや削除をするたび、いろいろな思いがあった。使い勝手や掲載内容が変われば、人が離れていくきっかけになりやすい。それは寂しいが、新しい人とも出会えるかもしれない。一生同じ人たちと同じ場を共有することはできないし、それにこだわりを強く持ちすぎてもいけないから流れにまかせようと、考えるようにしている。
だがアクティブなメンバーだけでも何千人と会員がいるであろうサイトで「ずっとこのままやりたい」という気迫が伝わってくるニコットタウンは、なんだかその姿勢だけで元気がもらえる気がしてきた。
ちなみにわたしは、ニコットで飼っているペットの犬は放置で、まったく餌もあげていないし散歩もさせないが、ただログインして農場を耕し、できた食材を店に並べて帰る。数日後にまた行く。いま自分ができる応援方法がこれだ。ニコットタウン、がんばれ。