検索したら名前もあるらしい。ラビドッグだそうだ。
何かおもしろいものでもないかと、テレビをあれこれザッピングしていたら、ファミリー劇場というチャンネルで、篠田三郎のウルトラマンタロウをやっていた。篠田三郎といえばウルトラヒーローを演じた役者の中でただひとりと言ってもよいほど「その後も普通に役者さんをしている」人である。ほかの方々は個性的な脇役をされることはあっても、なかなか主役級というものはないのだが、篠田三郎はずっと売れっ子のまま年を重ねてきた貴重な存在である。わたしはずっとファンだ。
関係ないが最近よく映画に出ている俳優アダム・ドライバー(スターウォーズのカイロ・レン役)を見ると「あ、若いころの篠田三郎に似ている」と思う——どうでもよいことを書いてしまった。
さて、ウルトラマンタロウが、何か蛾のような見た目の宇宙人に地球をのっとられそうになるエピソード(第24話「これがウルトラの国だ!」)で、終わりに近づいたころ、瀕死で意識朦朧としていたときのことである。ウルトラの母が現れ「対抗できるグッズがあるから、光の国にちょっといらっしゃい」(大意)と呼びかけてくれるのだが(いや、それよりウルトラの母さんがまず治療しに来てくれないのかというツッコミはおいといて)、タロウは瀕死だったはずなのに「おぉそれはよいことを聞いた」とばかりに、300万光年先の光の国まで飛んでいく。すると光の国の手前に、いきなり白っぽい毛むくじゃらの犬(のぬいぐるみ)がど〜んと飛んできて、それがタロウが飼っていた犬であることが解説で語られる。タロウは犬に会えて喜んで光の国への道をさらに飛びつづける…というシーンなのだが、出番はほんの数秒でも、かなりのインパクトがあった。
犬のぬいぐるみ(申し訳ないが顔も見えなかった ^^;)だが、タロウの顔に当たっていたということは、サイズは何メートルあるのかと思うが、どうも情報サイトなどに書かれているのは35cmだそうだ(参照: ウルトラマンプラネット ラビドッグ)。あれれ、ウルトラのヒーローたちは、デフォルトは人間サイズなのだったか? 地上でビルくらいのサイズになって闘うのは、相手の怪獣が大きいからサイズを合わせているのか? ラビドッグが35cmでタロウの顔と並んでも違和感ないサイズであるなら、300万光年を人間サイズの生き物が何日かかったら移動できるのか。往復のあいだに地球は蛾にやられてしまうことだろう。
まあ、そんなことはこの際よいのだが。
すごいなと思うのは、放映から45年経っても、あの数秒しか現れない犬について身長や体重情報までがネットに残っているということだ。ウルトラファンおそるべし。
次のエピソードも、忘れなかったら見てみるとしよう。