何回でも見間違える言葉

 この数年というもの、近所でひっきりなしに工事がおこなわれている。ほとんどは一般住宅の改築か解体だ。毎日どこかしらで地震と間違えそうになるほどの揺れと騒音が聞こえてくる。ほんとうにうんざりしてしまうが、今年はとくに件数が多い。

 さて、そんな近所を歩いていて、何回でも読み間違える表示。建築現場の脇を通りながら「おぉ、ここは民家のままかと思ったら次は足湯(あしゆ)を作っているのか、すごいぞ」と、考えてしまう。もちろん実際は「足場(あしば)」である。

 昨日は路地でうしろからトラックがやってきた。道をゆずると、通り過ぎていくトラックの荷台に「ヒゲ足湯(ひげあしゆ)」と書かれている。すぐさま「ヒゲのあるキャラクタが人気の足湯ができるのか」との連想したが、そんなはずはない。だがわたしの語彙には「ヒゲの足場(あしば)」もまた、やはり存在しない。いったいなんだろうと、遠ざかるトラックを見送った。

 家に帰ってきて検索したら「ビケ足場(びけあしば)」だとわかった。だが、それでもビケ足場がなんなのか、わたしにはよくわからない。今後も足湯と読み間違えてしまうことだろう。ほんとうの足湯が住宅街にできるはずもないのだが。
 参考リンク → 株式会社ダイサン: ビケ足場のなりたち

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