ちぐはぐな政治

 現在の政治に幻滅を通りこして怒りを感じている。

 地方創生といいながら都会や都市部にしか有利なことをしない。たとえば水道事業を民営化したらどうなるか。採算がとれる場所だけが有利になる。地方では水道料金が値上がりしたり、災害の際には復旧を後まわしにされる危険性が高い。人が少しでも文化的で安全な生活を享受しようと思うなら、将来は地元をあきらめて東京などの大都市圏または地方都市の中心部に集まらざるをえなくなるだろう。

 女性活躍といいながらも保育や介護を家庭に押しつけている状況は、改善どころか悪化している。介護離職ゼロをうたいながらも、その言葉が盛んに聞かれた当時は介護関係者の給与は従来より下げられていたし、その後に上がったという話も聞かない。施設にできるだけ頼らず家庭で面倒をみてほしいということから特養の入所要件も要介護3以上になったが、人が介護を必要とする前段階の「要支援」では制度が複雑化して予算も削られ、援助が受けにくくなっているようだ。予防的な意味で、前段階でケアをしておくことができれば、さらに金のかかる「要介護」に移る人間を減らすまたは遅らせるという発想はないのだろうか。

 現政権は「日本を、取り戻す」という表現を以前からよく使っていたように思うが、何から日本を守るのだ。いったい誰に奪われたものをどう取り返すのか。
 農業はどうだ。日本国内でさまざまに改良をおこない創意工夫をもって育ててきた品種がある。だが今後は外国資本のはいった大手の企業が提供する種子を農家が購入するというスタイルになり、しかも農家が自分で種を保存せずに毎年購入という話まで聞く。昔からの努力に敬意を表さず外国資本を安易に入れるのは、どうなのだ。これでは、とりもどすどころか、差しだしていないか。

 ちぐはぐという言葉しか、思い浮かばない。

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