日本では長いこと「家を持つ」ことが人生の目標としてとらえられてきたのだが、最近は空き家問題も多く浮上している。
元ネタが何かはわからないのだが、インターネット上で英語記事を読んでいる関係上、この1週間ほどで「日本は空き家が多いのでタダ同然で入居者を募集している」といった記事がつづいき、注目せざるを得なかった。
最初はCNNなどのメジャーな会社が書いたもので、きちんと取材し、奥多摩のほうなどを題材に空き家問題を扱っていた。たとえば、かつてベッドタウンとして人気が出ても最近は若い人が去ってしまったため、高齢者が家をたたんでより便利な場所に移動する事例が増えてきた。そこで地元では空き家問題と過疎化を案じた自治体が音頭をとり、若い世代に家を実質無料で貸与しているというもの。家賃など住居に関することはタダ同然である上、子育てに有利な条件をつけていること、数年以上住めばマイホームとすることも可能。ほかの自治体にも、近年はこうした事例があるように思う。
そうした記事のうち最初の1〜2本はふむふむと読んでいたのだが、どうも伝言ゲームと同じでネタがくり返されるたびに質が下がり、最後のほうに見た某サイトものは「自殺した人がいる家などは嫌がられて空き家にやりやすく、またそういう家を買うことは社会的に敗者と見なされるので人がなかなか手を出さずにいるうち、日本には空き家が増えてしまう(←大ざっぱなまとめ)」といったもので、ざっくりしている上に事実とは異なる点が多くて、開いた口がふさがらなかった。どこまではしょればそんなことが書けるのだろうか(笑)。
さて、そんなとき、これを見つけた → 家いちば
なんと、個人が自分の所有する家の外観と説明を掲載し、買いたい人が現れるのを待つというもの。
たしかに、更地にするにもカネはかかるし、更地に家を建てるよりもそのままがよいと言ってくれる人がいたら、売り手にとっては気が楽だ。買い手がリフォームして住むことを前提に「そのまま」売れるものかどうか、掲示板に投稿するくらいであれば、ものは試しでやってみようということなのだろう。
世の中、変われば変わるものだ。