あれこれ変化も生じてきているが、まだ東京でも「意外に無事だった」と思うことがある。たとえば落とし物。以前に荻窪の西友に出かけ、家族が試着室でスマホを置いたまま移動してしまったが、数分後にもどったら、何事もなくその場にあった。ほっとした。
今日はわたしが帰宅直前にSuicaを落とした。2枚持っているが、今回落としたほうの東京駅100周年記念Suicaは、スマホケースに入れていたのだ。そのケースのポケットが最近ちょっとゆるいとは思っていたが、まさか落としてしまうとは思わなかった。
気づいたときには帰宅してから30分ほど経っていた可能性があるが、わたしが室内を探しているあいだ、家族が近所を見てきてくれた。すると数分後、住宅街の中でもそこそこ人通りのある家の前に落ちていたと、電話をくれた。
残高は見た目でわからないまでも、記念Suicaなのでけっこう人目を引くはずだ。それでもその場に落ちたままでいてくれて、ありがたかった。夕方で薄暗かったことも幸いしたのかもしれない。チャージは2000〜3000円くらいしてあったと思われるが、金額よりも、やはり手もとにもどってきてくれて、ほっとした。
ポケットがゆるくなったスマホケースに入れるのはやめて、名刺入れに移動した。もう1枚のメインのSuicaは財布の中だ。どちらも落とさないように気をつけよう。
凶悪事件の話をほとんど聞かない界隈だが、20年以上前に、古い知人から電話がかかってきて「よく東京に住めるね、怖そう」と言われたことがある。おそらく地方の方にしてみれば、東京暮らしの印象は、新宿歌舞伎町か浅草か、あるいは郊外の住宅街なのだろう。いずれでもない、それぞれに違う東京がある。
わたしは東京が好きで、これからもずっと東京にいたい。