dancyuの4月号「みんなのシュークリーム」だが、1回はどうにか店頭で我慢し、ついに今日、こらえきれず購入。これは圧巻。
たいていの洋菓子店にある商品であり、価格も良心的におさえられていることが一般的のため、まずは最初にシュークリームを買ってレベルをたしかめる菓子好きの方々も多いのではないだろうか。この号では、有名店や個性的な店のシュークリームを46品目「同じ皿に載せて撮影しました」の見開きが読者の心をわしづかみにし、さらにすべてきちんとページを割いて1店舗ずつ紹介しているきめ細やかさ。
中には、予約(しかも紹介制度なので一見さんお断り)だけで手にはいる伝説の菓子店「村上開新堂」(東京)のシュークリームまで。同店は麹町に店舗を構え、洋菓子を1品ずつ客に選ばせて販売する形式ではなく、菓子折として規定の詰め合わせを販売している。この号では、菓子折ひとつ(数千円)につき、ひとつだけはいっている小さなシュークリームを取材しているのだが、これは手に入れるのにどれだけ手間とコストがかかることだろう。
わたしも紹介していただいたご縁があるため、電話でお願いすれば入手できる立場ではあるが、それにしても、なかなか手が出るものではない。
この号、すっかり甘いものに満たされた目と心をリセットしようというのか、シュークリームのあとには、レモンを使った数々の料理が登場する。それもまた、楽し。