つくづく、当ブログへのアクセスが減った。数年前と比較して、半分以下の日がほとんどだ。理由の何割かについては、去年の1月を最後にほとんどバウムクーヘンの話題を書かなくなったからだろう。いまも昔も、当ブログはバウムクーヘンがアクセスの大部分をになっているのだから、自分の決めたこととアクセス数には因果関係がある。
だが、それだけではない。個人サイトそのものが、あまり流行っていないのだ。FacebookやTwitterなど、読み手が便利と思う場所にタイトルだけでも流していくことで、以前ならばそこからサイトに人が誘導されることがたしかにあった。だがいまは違う。タイトルが流れてきても、なぜか「それで読んだ気分に」なってしまう人が多いらしく、クリックして本文まで読んでもらえることは、期待できなくなっているのだ。
Facebookなどでリンクされた記事のタイトルを見て、そして周囲の人がいいねを押している流れを受けて、自分もいいねを押して通過する…というご経験がある方もいらっしゃるかと思うが、まさにその傾向に、拍車がかかってきている。
そしてまた、理由はさまざまだろうけれども、この1〜2年では、人気の高い書き手でさえ、大手(たとえばnote.muなど)で情報発信をすることが増えている。個人サイトは、全般的な問題として、勢いを失いつつある。
大手スーパーができれば個人商店は経営危機になるというのは、とくに検証の必要がない事実だろうが、ネットでは、書かれている場所が個人サイトだろうと大手サービス内だろうと、検索して人がたどりついてくれる可能性はあったため、そこまで顕著な違いを感じていなかった。だがいまは、かなり多くの人たちが「目の前にすべて出てくるのを待つ」、「自分からは情報をとりにいかない」という状況のようだ。
アクセスが増えればいいというものでもないし、人に読んでもらいたいから派手なことを書くつもりもないが、今後は、こんな地味なことばかり書いているブログでも来てくださる人のことを考えて、よりいっそう自分らしく地味なことをしていこうと思う。