昨日のニュースで、読み間違いをした。音声で聞いていたら間違わなかっただろうが「人工クレーター(じんこうくれーたー)」を、「人エクレーター(ひとえくれーたー)」と思い、意味がわからなくて画面の前で硬直した。
わが家に10年近く前から「スキャソ」の通称で呼ばれる室内バイクがある。中国またはアジアのどこかで作られた製品なのだろうが、何キロ分を漕いだかがわかるように埋めこまれた小さな液晶パネルの周囲に、そのパネルの数字が意味するものを印字したカタカナがあるのだ。そこにスキャンではなく、スキャソと書かれていた。以来ずっとわが家ではそれをスキャソと呼んでいる。
関東地方以外の人と一緒に東京を歩いていると「○I○I」(お読みになるフォントによっては似ていないかもしれないが、マルイのロゴのつもり)を、あのオイオイはどういう意味ですかと尋ねられることがある。
ポーランドの作曲家ショパンのスペルはChopinなので、英語圏ではチョピンと呼ばれているに違いないと思う人がいる。だがおそらく、それではまったく伝わらない。
かつてジャパネットたかたのテレビCMで「じゃっかんをわかせんと読みましたね」と、辞書を薦めるものがあったが、わたしはつい10年くらい前まで「識者」を「しきじゃ」だと思っていた。実際はしきしゃだった。文字から頭にはいってきた単語には、よくありがちなミスだということにしておこう。