PayPalは、数か月前に人から支払を受ける可能性を考えて、本人確認を済ませておいた。本人確認とは銀行口座をPayPalに登録する際に、途中から銀行のサイトに移動して本人しか知らない口座残高などを入力するというもので、オンラインで済ませられる。別に身分証明書や書類を出すわけではないので、簡単である(←ただしその方法が使えるのはPayPalと提携している銀行に口座がある場合のみ)。
PayPalで支払を受ける場合。知人らなどとの個人間の送金は、おたがいにPayPalに登録している銀行口座を利用して、日本円同士であるかぎり、無料である。ただし送る側が間違えてクレジットカードから送金してしまうと、手数料が「受けとる側に」かかってしまうというリスクがある。くれぐれも銀行口座間であることを確認しての利用が望ましい。
その点、今日登録したPayPay(ソフトバンク系列)は、個人間送金は「銀行口座間のみ」しかできないようになっているらしい。間違いが起こりようがないため、手数料がかからない安心感がある。
では、PayPalとPayPayと、どちらが便利か。
個人間送金の利用が多いのならば、PayPayがよさそうに思う。なぜかというとやりとりしたお金は「残高」というところにはいるのだが、その残高は、自分で店などで使うのがもっとも簡単で便利だ。PayPayは国内の店やコンビニなどで使える場所が増えてきている。
いっぽうPayPalは、世界各国で使われていて外国の通販サイトでも利用できるが、日常的な小額の取引には、あまり使われていない。そして日本円での残高、外国通貨での残高、それらをまとめて日本円にするかどうかといった手間と管理が必要となってくる。通貨間の移動や銀行口座への出金には、手数料がかかる。
頻繁に外国と往復したり、外国から支払を受けるなどの用件がある、あるいはそれぞれの通貨で買い物をする予定があるために手数料をかけて日本円に一本化しなくてもよいなどの場合、PayPalはとても便利だと思う。ただ、そこまで使いこなせる国際人は、割合として多くないかもしれない。
というわけで、日本人同士のイベントの支払や割り勘であるならば、PayPayが便利ではないかと考えている。
ちなみにAmazon Payはインストールも何もとくに不要で、普通のスマホ用AmazonアプリのメニューにあるAmazon PayをクリックするだけでQRコードの画面が利用できる。まだ実店舗の導入事例はそれほど多そうではないが、アプリごとに別個のインストールや会員情報の登録が不要な分だけ、試しに使ってみる人には、いいかもしれない。
なおAmazon Payには個人間送金という言葉はなさそうだが、これはすでに「Amazonギフト券Eメールタイプ」という便利なものが以前から存在しているためである。わたしもこれは最大限に利用している。もっとも、受けとる相手がAmazonで買い物をする機会がほとんどないのであれば、これ以外の方法で送金してあげてほしいところだが。
使っていないが、楽天の運営する「楽天ペイ」でも個人間送金はできるらしい。こちらも同様に楽天関係の買い物やサービスを利用する相手にならば、便利かもしれない。