人生で数回しか参加したことがないクラウドファンディングだが、鳥取県の農場を応援しようと、金額と返礼品を見ていて、気になったことがあった。
返礼品が、けっこうお得なのだ。
支援したいのに、これではあまり金銭的な応援にならないのではないだろうか。
これは、金額を設定する側にしても、ほんとうに難しい判断だと思う。
参加する人のなかには「お得なものがなければ応援したくない」という人も、いるのかもしれない。そういう人たちの口コミで大口の支援をしてくれる人が出る可能性は、もちろんあるのだから、やはりそういう枠があってしかるべきとは思う。資金のほかに今後のファンを確保するための活動と割切れば、返礼品がお得でも、よいのかもしれない。
だがわたしのように「少しでもお役に立てるなら」と、ささやかな金額を考えつつ返礼品を見て「5000円でリターンが3000円くらいあるんじゃないだろうか、いいのかそれで」と、気持ちが揺れる人もいるだろう。
けっきょく、迷って、5000円にした。
クラウドファンディングで、人を助けることは、めぐりめぐって自分にいつか返ってくる。金銭的な意味ではなく、心の豊かさとして、きっと自分のためになるはずだ。
先々への希望の種を、信じて。