Duolingoという無料の語学学習サービスがある。登録せずに英語の問題をやってみようとすると、初級者か中級以上かを尋ねられるので、中級以上と答えると、クイズが出る。
その2問目にあるのが、これを英語にせよ、である。
> ごはんをください。
わたしは「朝食とも昼食とも書いていないのだから、mealでいいかな」と、”Give me a meal.”と入力。すると即座に「正解は Rice, please. である」と表示…いや、これひとつだけを正解と断定するのは、ちょっとありえない。
つまり、この「ごはんをください」の日本語として相手が想定しているのは、定食屋などでの「ライスのお替わりください」であろうと思われる。その場面がきっちりと説明されているとか、そういう動画でも見せられた上での「ごはんをください」ならばいざしらず、文章だけ出てきて、そこから食事の意味と読みとった人を不正解としてしまうのは、なんとも乱暴ではないか…。
だが、話をここで終わりにしてしまってはもったいないので、ぐっとこらえて、最初から再挑戦をしてみた。最初のほうで出るものらしい “Rice, please.” を入力しながら、おそらくぜんぶで20問ほどを入力。日本語を英語にするもの、英語を日本語にするもの、さらにはいきなり英語が流れて「いまの言葉を英語のまま入力せよ」などもまじえながらだが、設問を読み間違えて2問くらい赤をつけられてしまったほかは、無事に終わったようだ。
つまらないというほどではないが、設問と解答に疑問が残る以上は、毎日やるものでもないかと思う。
このサービスは、メニューを日本語にすると英語しか学べない。会員登録をするときにメニューを英語にしておくと、英語は学べないがそれ以外の言語はけっこう選べる。
ただ、日本語と英語でこの設問を見ているかぎりでは、メニューを英語にしてそれ以外の言語をやってみるのは、冒険すぎることかもしれない。わたしにとって日本語は母国語なので正誤の判断は自分でできるが、英語とそれ以外の言語で微妙な設問と解答があったら、間違えてそのまま覚えてしまう危険性もある。
やはり言語をある程度まで真剣に学びたい人は、多少はカネをかけて自分のやる気を確認しながら継続したほうが、無難であるように思う。