あまり深く考えたことがなかったが、シロアリと蟻は分類も別で、普通の蟻が白くなったものがシロアリというわけではない。だがやはり、同じ言葉を含むということで、頭の中では似たものとして分類されてしまいがちだ。
先日の「昆虫の森」で、放置してあった材木のあたりだったか、知人の息子さんが”Termites!”と叫んでいた。わたしはとっさに(白だろうと黒だろうと、あんな感じのものを同じグループと考えて)「アリね〜」と言ってしまった。知人親子は日本語もある程度わかるので、英語で「そうじゃなくて、木とか食べたりするあれ」と、言ってくるが、わたしがなおかつ「シロアリでしょ」と返事。するとまた英語で、蟻じゃないと言う。
その数秒後、スマホでtermitesを確認したふたりは、「ほんとだ、シロアリっていうんだ」と、納得していたようだった。
おもしろいと思ったのは、水辺からウシガエルらしきおおきな鳴き声(あれは鳴き声と書いていいのだろうか)が聞こえてきたとき、bullfrogと言っていたこと。ほぼ同時にわたしが「日本語ではウシガエル。牛はcow(雄ならbull)だよ」と話しかけたので、日本語でも英語でも、発想は同じ(牛みたいな鳴き声)ということなんだなと、妙に納得した。