西向く侍と、重い「を」

 先日、西向く侍(小の月の覚え方)を知らない人がいると気づいた。うちの連れが知らないことに驚くと、知人の相方さんもご存知なかったという。年代か地方か、何の違いなのかはわからないが、わたしが子供のころは「にしむくさむらい(二、四、六、九、十一)で小の月を覚えましょう」と、学校の先生が言っていたように思う。

 Yahoo!知恵袋などいくつかの質問サイトでも「西向く侍を知らない人がいる」という話題が出るので、知らない人がいることに衝撃を受ける人は、そこそこいるということなのだろう。

 西向く侍よりもさらにマイナーだと思うが、わたしは子供のころに「を」を「重たいを」と習った。「お」と「を」を音声で区別するときに「ここは重たいをです(おではないです)」のように使った。この話が通じる人は西向く侍よりもはるかに少ないと思われる。方言ではなく、おそらくあまり広くない範囲(わたしの場合は北関東)での、教育方針だったのではないだろうか。学校では一般的にそう使っていたし、わたしの周囲ではそれが通じていた。

 重たい「を」と習わなかった人は、いったいなんと呼んでいたのか、ちょっと気になる。

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