不覚にも、教えてもらって初めて気づいたのだが、G20の警備のため、東京の駅の一部で女性トイレからサニタリーボックス(使用済み生理用品を収納する箱)が数日間にわたって消えたらしい。
【トイレの片隅からテロ対策を考える】
G20大阪サミットのテロ対策で、東京の駅でも女性用のトイレにあるサニタリーボックスが封鎖・撤去されました。ネット上では、「意味不明」「腹が立った」など、疑問の声が上がっています。https://t.co/fCd1KV4IhX— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2019年7月2日
どう考えてもおかしい。当事者がどう思うか、どう困るかも考えていない。たとえば正式な場に出るため最小限の荷物で晴れ着を着ている人に、使用済み生理用品をどうにかして持ち帰れと? しかもトイレから生理用品入れが撤去されたくらいならば、見渡せる範囲にゴミ箱もない。それを自宅まで持ち帰れと? ばかも休み休み言ってもらいたい。
物事を決めるときは、当事者の意見を聞け。基本中の基本である。女性活躍のための会議に男性ばかりが出ているのが珍しくもない日本だが、ここまで愚かな決定をする会社があるとは、思っていなかった。
来年のオリンピックをもしほんとうにやるならば、片っ端から市民の意見を聞いて吸いあげ、ひとつひとつの方針を再確認すべきだ。
正直なところ、来年のオリンピック期間中は近所のスーパーに行く程度にして、家から出ないことも考えている。ろくなことがありそうにない。