今日になってイギリスのボリス・ジョンソン新首相関連の画像がネット上でだいぶまわってきたのだが、そのひとつがこれ。
アメリカ人が「トランプほどひどい指導者はいないだろう」と言っていると、イギリス人が「ちょっと待て」と口を出してくるというもの。
この “Hold My Tea” について、画像を見ているかぎりでは意味がわかるのだが、なぜteaなのだろうと考えてみた。そんなイディオムがあるようにも思えない。
念のために検索しても、その意味合いでの表現は(少なくともオンライン辞書としては)存在しなかった。では何か…と考えて、ああそうか、アメリカ人なら “Hold my beer.” というべき台詞を、イギリス人だからteaに変えているのかと思い当たった。
つまり、こんな光景だ。人が楽しくビールを飲んでいるところに、問題が発生して「はっきりさせておかねばならないから、このビールを誰か持ってて(カタをつけてくる)」という場合が、Hold my beer. である。ここを、イギリス人だからお茶を優雅に飲んでいたところに聞き捨てならない言葉が聞こえてきたので「誰かちょっとこのお茶、頼むよ」ということだ。
Hold my tea. で画像検索をすると、それほど多くはないが、いくつかこの手の笑い話が引っかかる。
インターネットですぐ何でも調べられて、助かる。しみじみそう思う。もっとも、逆に言えばインターネットがなければこんなにすぐに新表現が生まれてその直後に人が使いまくるような状況もなかったわけだが…。