なぜ思い出したのかは忘れてしまったのだが、おそらく最近あまりキャッシュを使っていないことについて、考えていたからだろう。30年くらい前までは、1万円札が財布の中にあるだけで「たいていのことは大丈夫」と思えたものだった。1万円と5千円の聖徳太子がふたり揃っていれば、飲み会の二次会までと、もしや帰りのタクシーくらいまで、なんとかなるくらいの威力があったと思う。
最近はキャッシュより、クレジットカードや銀行のカードを忘れずに持ち歩くことのほうが、わたしにとっては大事である。
当時の1万円札と5千円札は、大きさが少し違う程度だった。どちらも同じ人物が描かれていたため、ぱっと見は似ていた。
(Wikipediaより画像を埋めこみ)
By Eclipse2009 – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
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お札に描かれるような人なんだから、すごいんだろうなと、幼少時から80年代まで、なんとなく考えていた。最近は人物像として誇張があったかどうかを飛び越えて、実在したかどうかの話もあるらしいが、わたしにとっては「高額紙幣といえば聖徳太子」だった。
今月に入って、1回しか現金をおろしていない。ATMに12日ころの三連休前に「連休があるらしいから1万円くらい財布に追加しておくか」と思ったのが最後だ。街での買い物そのものが減ったが、買う場合にはクレジットカードか「なんとかPay」を使うことが多く、何かのはずみに小銭が増えてしまうと、頭をかかえる。先日は出かける直前の家族に500円玉と交換に小銭を握らせて、外で使ってきてもらった(笑)。
そしてなんと、セブンイレブンに今月は1回も出かけていない。以前は週に1回くらい買い物をしていたように思うが、セブンPayに2000円チャージしてしまったあとでトラブルの報道を見て、気持ちが遠のいた。「いつかこの2000円をぜんぶ使って、そのあとはNanacoにもどろう」と心に決めたのだが、それから一度も出かけていないらしい。
現金の使用が遠のいた理由のひとつには、義母が近くの施設に移ったため、バス代を現金チャージしなくなったことも関係している。だがそれだけではなく、何かを消費したいとか、派手に買い物したいという気持ちから、自分がこの1か月くらい遠のいているのだろう。
多少なりともキャッシュレス化が進んできている現在、2024年の次に紙幣が変更になることは、あるのだろうか。もしその次があるのなら、そのあと何十年もつづいて誰からも文句が来そうにないほどの大物を、選んでもらいたいものだ。