昨日はセブンイレブン関連で多く検索したせいか、Facebookの広告でセブン銀行が何回も出てきた。しかもなぜか英語版。
案内の文章とキャプチャされた画像をじっと見ていると、なにやら英語が変。そこでクリックして先の文章まで見てみると、ますます奇妙な内容だった。
まず冒頭の easy withdrawal だが、これはおそらく「簡単に引き出せます」という意味なのだろう。だが引き出す意味のwithdrawを名詞のwidhdrawalにした場合、ぱっと見で「さくっと撤退できます」の用例を、わたしは連想する。
ざっと検索した限りでは、解約など大きな意味での引きだしでないならば、withdrawingという動名詞の形をとるほうが自然と感じた。日々の小額な引きだしでもwithdrawalを使っているのは、日本の銀行関連の英語に多いようだ。検索の仕方や、感じ方の問題かもしれないが、わたしならばwithdrawingを使う。
Also, an unusual phrase I noticed:
さらに、ここ:
”Using your ATM card, Japanses currency can be withdrawn from ATMs at 7-Eleven.”
Japanese と Japanses の打ち間違いはともかくとして(それも大きいが)、そしてさらに、その場合には the Japanese currency としたほうがいいのではというのも、いったんおいておくとして:
…文章の前半で修飾している「あなたのカードを使えば」部分と、うしろの「キャッシュが引き出せます」部分とで、主体が一致しない。手前で「あなたの」を使うなら、うしろは you が主語でないとおかしい。
改善例:
Using your ATM cards, you can withdraw Japanese yen from ATMs at all 7-Eleven stores.
さらに、さらに、これはもう大前提の問題として:
これは仮にどの言語で文法的にまったく問題ないにせよ、誰が読んでもおかしいと思うのは「ATMでお金が下ろせて当然である、なぜそれがすごいのか」の説明がないこと。
おそらくだが、すでに何度か日本にやってきていた外国人旅行者は、ゆうちょ銀や大手銀行のATMだけしか対応していないという事例を多く見てきた。その経験をしてきている人たちならば「ああ、最近はコンビニで〜?」と思えるのだが、この数年になって急に増えた外国人旅行者、そして日本語でこの宣伝を読んでいる日本在住の人間は「ATMでお金が下ろせて当然じゃないか」となる。
この部分を、もう少しちゃんと説明すべきではないだろうか。それでより多くの人に意味が通じるようになるかと思われる。