20年前に、通称「おから裁判」があった

 おからは産廃か、という視点から国内外でも注目された「おから裁判」で、その事案に関してはだが、産廃という結論が出された。わたしがなぜ覚えているかというと、わざわざ日系アメリカ人の知り合いからメールが来て「子供のころに豆腐屋さんにもらいにいった。あれが産廃とは、日本はどうなっているのだ」と言われたのだ。どう返事したかまでは、残念ながら覚えていない。

 参考リンク → 佐藤泉法律事務所 おから事件 / FoodWatchJapanおからは食品か産廃か

 わたしはそのころから、実はおからよりも、コーヒー豆のかすについて考えていた。なぜおからよりもコーヒーの豆かすが問題視されることが少ないのか、と。当時でも家庭や業界でかなりの量を日々廃棄していたはずだ。その後の周囲を見たかぎりでも、店はもちろん、一般家庭でのコーヒー消費量はかなり増えている。
 家庭でできるリサイクルとしては、堆肥作りがあるらしい。実践したことはないが、話としては聞いている。庭の隅に容器を置いて、コーヒーの出がらし(乾燥させておく)を、枯れ葉、腐葉土などとともに混ぜて、ときどきかき混ぜるというものだ。すると数週間〜数か月で、堆肥になるという。だが家庭菜園のレベルでまで、そのできあがったものを利用できる人はそう多くない。そして日々の台所で発生するコーヒー豆の量と、堆肥に利用できる量をくらべたら、ほんとうに気休めにしかならない。

 米ぬかはスキンケアなどに利用されているようだし、おそらくは何らかのかたちで家畜飼料にも使えるのではないかと思う。おからもまた、飼料用への加工はなされていると思う。だがコーヒーや茶殻などの「匂いが強い」ものに関しては、よほどうまく加工しないと家畜に与えられないという説が、かねてからあった。スターバックスは数年前から家畜飼料に自社の使用済みコーヒー豆を使っているようだが、そのあたりの加工技術は、向上したのだろうか。

 いずれにせよ、トウモロコシの芯、スイカの皮などは、輸送費をかけて遠くまで売りに出しても可食部が少なく、食べた残りを回収して焼却するのは、なんたる無駄だろうかと思ったことがある。コーヒー豆はそのままでは軽いため販売するまでの輸送コストは低めだろうが、出がらしになると水を含んで黴びやすくなるから処理を急がねばならない。その重くなった出がらしを人はゴミの日に出して、行政が焼却炉で燃やしている。

 いつか、目から鱗の「あーこれ、楽」という案が、どなたかから出てこないものだろうか。

 今日、辞書を引いてしまったが環境に負荷が低い消費生活を「エシカル消費」というのだそうだ。その言葉で消費者庁などがキャンペーンをおこなっているらしい。言葉はともかく、意識の向上や、啓発を目的とした話し合いの機会を持つことを、まずは急いでもらいたい。

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