最近は便利な世の中になったもので、こまめに銀行で記帳しなくとも銀行アプリをスマホに入れておけば、残高くらいはすぐわかるようになっている。
月末の残高が、とても区切りのよいもの(端数があまりない)だったので、そういう状態が好きなわたしはひそかに笑みを浮かべていたのだが、月頭の週明けで、その「○○万円(端数が少なめ)」状態が、がくんと減って、見苦しい状態に。おやおやクレジットカードはまだだぞ、いったいなんだ、17000円近くがいっきょに…と思ったら、国民年金だった。
正確には、16,410円である。会社勤めをやめて国民年金になってから年数はけっこう経つが、その間に世の中の時給が大幅に上がったような気はしないのに、毎月の年金はしっかり上昇。しかもこの金額、20代だろうと50代だろうと一律だ。
仮に社会人になってまもなくフリーランスとなった若者は、これを払えるのだろうか。いまの若い世代は、自分たちが年をとるころにその額が返ってこないかもしれないわけで、正直なところ払えるかどうかよりも、払いたくないだろうと想像する。
人口が減ることも予想ができていて、会社の終身雇用制度がつづくわけがないともわかっていて、それでも年金制度を従来のままに放置してきたツケが、若い世代にまわっている。
労働力の先細りで、サービスや製造ができなずに廃業した業種もあるなかでさえ、日本が外国からの労働力拡充に積極的でないうちに、好機は流れてしまった。現在では外国人労働者はほかの国を選ぶようになってきている。日本には、お願いしないと来てくれない状況だが、いまだに政府はできるだけ来てほしくないかのように、条件を厳しく設けている → 例: 東京新聞 2019.08.29 「日系4世ビザ」高い壁 年4000人の来日想定… 現実は33人
若い世代に夢がある社会と思えないのだが、若い人たちはどう思っているのだろうか。