今月にはいってからだと思うが、何気なく検索で見つけた「大昔の高円寺阿波踊りのチラシ」を眺めていて、驚いた。わたしの徒歩圏内であるポケモンgo散歩コース(現在は住宅ばかり)に、そこそこの規模の和洋菓子店があり、事務所と工場があったという。その取扱品目には、わたしと切っても切れないバウムクーヘンの名前が。
それが何十年くらい前のチラシなのかまではわからなかったが、社名と商品名がわかっているので検索をかけたところ、現在はグレープストーン(ねんりん家とか、銀のぶどうなどのグループを持つ菓子メーカー)に商品を提供している会社で、本社は埼玉にあるらしい。名称は「つるた屋」である。有名だった商品「しうびあん」の検索からでも、ほぼ間違いなく同じ会社と確認できる。
ネットでの情報を頼りに判断すると、つるた屋さんがグレープストーンの専属のように商品を製造販売するようになったのが、2007年ころだったらしい。ちょうどそのころからだったと思うが、都内の「銀のぶどう」などで、現在のねんりん家が作っているようなバウムクーヘンが出まわりはじめた。短期間で企画品として派手に売っていたが、そのとき「こんなに大きいのを買って大丈夫だろうか」と迷ったばかりに、わたしはついに買う機会がなかった。それからほどなく、ねんりん家のブランドが出たように記憶している。
(参考までに、ねんりん家のことが書かれたグレープストーンの沿革をリンク)
もしかすると、わたしの徒歩圏内にその会社があったのは遠い昔かもしれない。チラシに年代は書かれていなかったのでわからない。ただ、バウムクーヘンが日本国内で流行るきっかけのひとつとなったねんりん家が東日本生まれなら、西日本はクラブハリエであり、バウムの歴史(←あくまで日本国内の、第二次か第三次の「やわらかバウム」の流れ)を語る上では、重要な存在である。
高円寺の阿波踊りのチラシから、いろいろ学べて楽しい時間を過ごせた。