都内の道を確認したくてGoogle Mapを確認していると、ときどき「なんだこの巨大な空白は」と、驚くことがあり、航空写真に切り替える。学校か工場の跡地であることがわかるというのがほとんどだが、今日は巨大な民家(おそらくスーパーが1軒くらい余裕で収納できる)を見つけた。中心に家屋があった形跡があるが、周辺はもう自然林さながらで、おそらく空き地同然のようだ。
周囲をぐるりと道が通っているので、立派な門の奥に表札がかかっているところも確認できたが、ぱっと見が現住建造物とは判断できないため、Googleもうっかり表札を消し忘れたのだろうか。
だいたいの住所とそのお宅の苗字で検索をかけると、事情がわかった。やはり親族の方が掃除に見えている程度で、普段はどなたもお住まいではないらしい。ただかろうじて残っている建造物がたいへん古いもので、その掃除にはボランティアの方が手を貸して、みなさんで修繕を兼ねた片付けをすることもあるらしい。
今回のような、現住建造物でない場合には「ほほぅ、そんなところに由緒ある建物と、広大な敷地が」で済むのだが、これがもし、かなり私的な趣味のために広大な敷地を買った大金持ちのお宅だったら、話は違ってくるだろう。敷地を上から撮影されて面白いはずはないが——。もっとも、ストリートビューならば撮影したものを非表示にするよう申請できるが、航空写真を閲覧から外すことは、難しいのではないだろうか。
まあ、わたしはスーパーの2階に間借りすることは仮に将来あったにせよ、敷地内にスーパーを入れられるような住宅には、今後も縁はなさそうではある。