たしか去年の秋に有料版にしたような気がするGrammarlyだが、初年度はクーポンで半額だったものの今回から正規料金で更新になるはずだ。継続の予定。スペルチェックはもちろん文法のおかしなところを指摘し、書き換えるならこの単語はどうかと類語情報が出ることもある。もはやわたしの必需品である。
わたしの文章に受動態を見つけると、チーズの鮮度を確かめるネズミのごとくやってきてそこに下線を引き「これ、受動態ですけど、書き直したらいかがか(英語)」と、アラートを付ける。よほど受動態が嫌いらしい。ただ、日本人が受動態を好きすぎるのも事実で、中間くらいがよいのではないかと思うのだが、どうだろうか。わたしは「たまにならいいだろう」と文章に混ぜようとすると、すぐ飛んでくる。
またカンマをクォーテーションの外側に書くと、すぐチェックを入れる。これはアメリカ人でも外に書く人はいるはずで、アメリカ風のチェックを選んだのならば内側に書けというのもちょっと乱暴かと思うのだが、そういう決まりらしいので、わたしもそれに合わせることにした。
また、文章をどうチェックしてもらいたいか(例: ビジネスなのか、物語なのか、文体は固いのか、語調は強めか弱めかなど)が細かく設定できるので、仮にその直前ではエッセイを書いていて直後に契約書を書いたとしても、ファイルごとにそれらの設定を覚えていてくれるため、心配ない。
さて今日は、あるちょっとした言葉で迷っていた。短い文章で、あいだに入れる表現をどう書けば適切になるかと、考えていたのだ。
最初に depending on でいいかなと考えた。Grammmarlyは通過させてくれた。その後、もしかして according to を使っても英語にしたときに意味は似てくるかなと、入れてみた。また通過させてくれた。
ではちょっと固く in accordance with にしたらどうかと入れてみた途端に、待ってましたと言わんばかりに、その部分に色が付いた。語調が急に固くなった上に、周辺の単語とのバランスが悪く、全体が長くなるということなのだろうか。
Grammarlyは得意そうに「それやめて by とか with とか under とか following とか、何か合いそうで短いやつ入れるのどうですか」と(そんなため口ではないが)表示してきた。
少し考えて、なるほど、followingは合うかもと、それを使ってみることにした。
たいていの場合は、おすすめ単語は候補としていまひとつである。似ていない気がする単語が提示されることも多いのだ。今回は幸運だったということになる。
英語を母語としない人間が書く文章チェックを、時間や場所に関係なくその場でおこなってくれるのは、ありがたい。また1年お世話になるとしよう。