この場合の「夢」とは、将来を思い描くほうではなくて、夜や起床時に見るあの「夢」である。
先日、ついに夢が進化した。いつか来るだろうとは思っていたのだが、意外に早かった。
子供のころから見ていた夢は「急用なのに電話がかけられない」もの。
最初はダイヤル式だった。蚊取り線香のようにぐるぐるとたくさん穴が開いていて回せないとか、やっと人が出たと思ったら話が噛み合わなかったり、ばかにされる。
世の中がプッシュフォン全盛になってくると、数年遅れてわたしの夢もプッシュフォンになった。
携帯電話が夢に出てくるのは少し遅れた。実はいまもそれほど出てこない。おそらく家族との連絡はSNSのメッセンジャーやアップルのFaceTimeが使えるためだろう。携帯でなかなか電話がかけられないというシチュエーションは、あまり多く夢に出てこない。
ところが先日の夢は、SNSのメッセンジャーで、いくらスクロールしても連絡をとりたい相手が出てこないというものだった。その人にブロックされたにしては、投稿などが見えているのがおかしいし、友達のままでいるらしい。だが相手の欄が出てこない。
実は近所の道でその人の置き忘れたと思われる「走る皿」(大きな記念飾り皿の下に小さなローラーがついているもの)を発見し、このままだとほかの車や通行人に踏まれて割れてしまうからと、いったん道端に保護したのだ。だがほうっておけばまた走ってしまうので(速度はルンバ程度)、いつまでも預かっていられないし、さっさと連絡がしたかった。
しかし、その皿に大きく名前でも書いてあったのだろうか。さほど親しくない方のようだが、なぜ皿を見てその人物のものだと思ったのか、思い出せない。
そして今日は白猫がしゃべって危機を伝えてくる夢を見た。
夢を見すぎるときは、たいてい疲れているものだ。気をつけよう。