2017年、2018年と、どちらも12月30日の夕方7時ころに「としまえん」で派手な花火があったようで、2年連続でFacebookに「花火だとわかるまで、物騒なことを連想してしまった」と書いていた。そこで、2019年は夕方から耳を澄ませていたのだが…ついに音は、聞こえなかった。
方針を転換しただけならよいのだが、冬の花火で苦情でも来たのかなと、ちょっと野暮なことも考える。ちょうど除夜の鐘をとりやめる寺が増えているという話題を耳にしていたところだったので、関係があるのかなと。
不思議なもので、夏の花火なら「雷鳴かな、花火かな」と思えるのに、冬だと「物騒な音かな」と先に連想してしまう。びっくりした人もいたことだろう。ただ、時間が夜の7時台だったため、さほど深刻な苦情があったようにも思えない。ただたんに今年は計画しなかっただけかもしれない。
そして昨日。いつもなら日付がまもなく変わるという時間帯に、近所の寺から除夜の鐘が聞こえていた。新年になっても、ずっとつづいていたはずだが、この大晦日から新年にかけては、それがなかった。風がとても強くてたいへんだろうなと、耳を澄ませていたので、聞き漏らしたとは考えづらい。
うちの近所では神社が初詣の人のため、夜中にずっと火を焚いて境内を明るくし、甘酒をふるまっている。大晦日のあの風では火を使えたかどうかは不明だが、風がやめば参拝客が助かるだろうにと、外の音をずっと聞いていた。
鐘の音は、聞こえなかったように思う。
自分は寺の真横に住んでいるわけではないからご近所の人の思いはわからないが、やはり正直なところ、さみしく感じてしまった。