まだあまり取扱品目も多くなかった時代から、セコムの食の会員になっていた。理由は長崎県の「養々麺」が買えるのが、当時はセコムの食くらいしかなかったからだ。
その後、バイヤーの猪口由美さんの著作を読む機会があり、同社の職に向き合う姿勢に感銘を受けて、ときどきは購入していた。
たったひとりで各地の生産者のもとに出向き、商品を東京まで持ち帰って検討し、カタログに載せるところまでを行っていた猪口さんの本。
(画像はAmazon)
その場で食べればおいしいに決まっている商品を、東京に持ち帰ってから食べることで通販利用者と同じ条件で味わってから、取り扱いを検討していたという。何度も現地に足を運ぶことをくり返しての商品選びだっただけに、他社通販サイトのように品目数で見栄えがよいわけではなかったが、筋の通ったサイトではあったと思う。
通販終了は残念だが、セコム本体がなくなるわけではない。何かまた面白い業務に乗り出すことがあったらがんばっていただきたいと、ひそかに楽しみにしている。