としまえんにはだいたい年に1回くらいは出かける。あじさい祭りの時期がほとんどだ。ゆうえんちが休みであじさい祭りだけやっている日は入場料も抑えられているし、併設の「庭の湯」か、駅の横の映画館で何かを見て帰ってくるのも楽しい。
都が防災機能を持つ大きめの公園として借りたいという申し出を、以前からしていたそうだ。都が借りないところはハリポタのテーマパークにしようかという案があるのだとか。
だがあの地味さを愛する者としては、としまえんは、ハリポタではないのだ。
いっそ都内の歴史ある邸宅などを移築して、地味に東京都の歴史が学べるテーマパークにするなど、地味な方向でがんばってもらえないだろうか。
わたしはまた、あの駅も好きなのだ。都内の始発駅とは思えない、だらーっとした雰囲気のホームに「ちょうど電車が来てるね、乗ろうか」と、人がだらーっと歩いていって、空いた席に腰を下ろす。あの「遊園地の門はすでに出ているけれど、なんだか駅までが遊園地みたいな”ゆるさ”」が、お気に入りなのである。
ハリポタ、よそう。もっと違うのにしようよ、西武鉄道さん。あ、それからあじさい園は残して、庭の湯もそのままで。じゃ、頼んだからよろしく。