人の多く集まるイベントが次々に中止になっているほか、TOEIC(全国で1回に数万人が受験する試験)は3月の2回分がキャンセルになったとも聞く。また新型コロナの感染があきらかになった人がいた段階で、休校を検討または決断する自治体もあるはずだ。
そこで、ちょっとこんなことを考えてみた。
平日ならば企業等がある都市部や学校のある市街地に、昼食のための食料(調理品を含む)が集まるものと思う。平日夜や週末ならば飲食店の多い場所に食料がまわる。だがこれから数週間は、平時なら昼間に人が多いことを想定していない住宅街に、感染拡大防止のため自宅待機をする人が増える可能性もあり、多めの食料が必要になる状況が出るかもしれない。逆に、日ごろからひっきりなしに生鮮品や惣菜を搬入していた都市部のコンビニやスーパーに対し、供給が過多になることも考えられる。
流通システムというのは、状況に即した判断と関係者の尽力で素早く切り替えができるものなのかどうか、わたしにはわからない。たとえば普段は企業で社食を食べ慣れている人が、自分で食事を作るのは面倒だが、できるだけ外食ではなく中食がいいと思って買い物に出かけ、スーパーで惣菜や弁当の争奪戦になってしまうようなことは、ないのだろうか。
さらに書くならば、小売店や食品製造業の人が、この騒動のあいだずっと同じ人数だけ働きに出てきてくれるとは限らない。加工した状態での食品供給量は、減ることはあっても増えることを期待するのは困難だ。
それならば冷凍食品で温めるだけのものを買い置きしておいて、それらを食べようかという話になるかと思う。だがこの策も万能ではない。冷凍食品の原材料として中国産が多く使われているため、原材料不足で生産がおぼつかない状況がつづいていると聞く。
やはりこうなったら、仮に自炊が苦手な人でも、米や小麦を多めに買っておいて、白米やお好み焼きなどを自分で用意して食べられるようにしておくことが大事かもしれない。ひとまず温かいものが家で食べられるようにしておけば、心だけでも満たされる気がする。栄養などはそのあとのことだ。まずは温かいものを食べることがたいせつ。
ちなみにわが家は、米はいつも数ヶ月分を買い置きしている。小麦粉は、強力粉も薄力粉もかなり買っている。水道、ガス、電気があれば、ひとまず温かいものは食べられそうだ。