元には、もどらないものもある

 世界的に大きな騒ぎとなっている新型コロナウィルスの件。個人的には、日々の生活にさほど変化がない。もともと通勤はしていないし、曜日に関係なく日課をこなしているためだ。
 ただ、これまでならば何日かに一度は電車など交通機関を使った外出で気張らしも考えられたのだが、いまはせいぜい隣駅くらいまでしか出かけない。デパートでも食品の催事は中止が多く、そしてわたしの関心事のほとんどは食品売り場である。食品の催事が中止になって営業時間も短くなっていると聞けば、急いで出かけることもないかなと、出かける気にならない。

 美術館や図書館なども休館または利用制限されていると聞く。映画館やカラオケボックスは、厚労省的には、おすすめスポットとは言いがたいらしい。

 ほぼ同じような日々をすごしながら、嵐の去るのを待っているところではあるが、ただちょっと「元にもどらないものもあるだろうな」と考えたものがある。それは自分でトレイに取るタイプのパン屋や、催事での食品売り場など、商品が空気に触れる販売方法だ。たまたま見たヴィドフランスでは、野方店も阿佐ヶ谷店もパンの棚にぴらぴらとしたフィルム状のものを垂らしている。その隙間から客はトングを入れてパンを取る。うまくとれるかどうか少し緊張する。
 こういう方式になってみて初めて「ああ、よく考えたら従来の販売方法は、気にする人はとことん気にするものだったのだ」と気づく。そのまま空気に触れているのだし、誰かがトングでいったんとりかけてやめたなどの商品も、あるかもしれない。そういう風に考えたことはあまりなかったが、たとえ薄いフィルムのようなものであっても、意識がいったんそういう方向に向けられてしまうと、新型コロナがどうのという話が去っても、いままでの方式には、もどらないかもしれない。

 食品の催事での販売も、大きな容器に海産物などを盛り付けて飾り、注文に応じてそこからとりわけて量り売りするなどは、もう元にはもどらないかもしれない。

 パンの場合は、焼けてまもなくの、ぬくもりが残っている状態での販売を客が好む傾向にあるが、そういうものは個包装できない。完全に冷めてから個包装して棚に並べるか、あるいはセルフ方式をやめて店員が商品を取るブティック方式への変化が求められる可能性も。

 スーパーの惣菜売り場も、揚げ物を客が自分でパック詰めするのではなく、あらかじめ店側がパックにしたものを売るようになっている店が増えてきたように思う。
 ああ、それから、出かけていないのでわからないが、ファミレスなどの自分で取りに行く飲み物や、サラダバーは、どうなっているのだろう。おそらく制限がかかっていることだろう。

 今後は、いろいろなものが目の前で包装された状態で陳列されていくのかなと考えると、さみしいというのか、情緒が失われた気分になる。さらには、エビ天2本でよかったのだが3本セットのパックしか残ってない、買うか買わないかどうしよう…といった話も出てくるだろう。だが、衛生面のリスクを思えば、仕方がないことなのかとも、考える。

 落ちついたら、映画にも、カラオケにも、食品の催事にも、ファミレスにも出かけたい。
 いつ終わるのかを考えると暗くなるので、周囲のみなさんと「コロナ終息予想」でもやってみようか。賞品はコロナビール(…とか、書いてみる ^^;)。

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