昨日の段階で英語で記事を読み「なんだか眉唾」と思ったのだが、日本語では時事通信で短く紹介されたのち、今日になって日経新聞でも紹介された。ついで、英語でも日経系列のFTや、日経新聞英語版にも紹介。英語圏の大手一般紙メディアでは、まださほど見かけていないが、いくつかのメディアには記事があった。元ネタはどれも、遺伝子検査会社23andMeの発表だ。
血液型と相関関係かと聞いただけで、胡散臭いと思ってしまっては、早すぎるのだろうか。なぜ日本では日経新聞が飛びついたのかも気になる。実は心のなかで「勇み足が多い日経」とか「フライング日経」と呼ぶことのあるわたしとしては、警戒してしまうのだ。
23andMe finds evidence that blood type plays a role in COVID-19
750,000人の患者からのデータを元にした発表のようだ。一般的にはO型がやや少なめ、A / B / AB が横ばいだが、ややABが高めに表示されている。だが感染しやすいと推定される医療関係者を抜き出したデータでは、Oの低さがABと比較して際だっているという(とは言っても0.9%だが)。
さらなるデータ提供者を募集中とのことだが、この段階でそれほど騒ぐほどに、有意性があるといえるのかどうか、わたしにはまだわからない。どうしても血液型と聞くと「ぷっ」と笑いたくなってしまうのだが、ここはぐっとこらえて、続報を待つとしよう。追加情報があれば記載予定。