自宅の本が売りたい。
去年の夏も、これで少し気持ちがざわついた。実際にやるつもりで途中まで検討したが、いろいろあって、いったん挫折。またこの夏に本棚を見て、同じ気持ちになってきた。
紙の本がありすぎる。売りたい。だがこういうときの「あるある」で、手元に残しておきたい本ならば世間的にも価値があり売れる可能性があるが、表紙を見ただけでどうなってもいいや的な気持ちになれる本は、オンラインのデータとして入力するのもたいへんな手間で、それをやったところで、おそらく売れない。
また、どこの通販サイトに商品を登録するかで、気苦労が違う。大手サイトに登録すると「お客から注文があったのに、なぜさっさと出荷しないのか」とお叱りを受けることもあるそうだ(例えばAmazon)。かといって自分のサイトに古本情報を書いてみても、気楽でいいし手数料もかからない分だけ、人が見ない。いつ売れるかわからない。
だが最近になって元気になってきた、これから伸びるであろう販売サービスが、いくつかある。たとえば thebase.in など。ほかにも何種類か耳にしている。
新型コロナの影響で、通販に慣れていなかった方々があれこれと商品販売方法を模索した結果、サービス提供側も、客を取りこもうとがんばったらしい。そうした会社のサービスを読みにいっても説明はわかりやすいし、とりあえずちょっとやってみてもいいかなと思う人も、これなら出てきそうだ。出店作業への心理的な負担が、少なくなってきているように思う。
さらに、手数料はもちろんとるけれども、クレジットカードや電子決済の便利さがある。商品販売の際に相手がクレジットカード使用を望んでも、出店者は手間いらずで料金を回収できるのだ。
以前であれば、通販サイトを開始するにあたって、クレジットカード発行会社や決済の仲介会社に売り手側が申請を出し、認められてからカードを開始するスタイルが多かったように思う。カードリーダーもクレジットカード会社おすすめのものを導入することがあったため、何種類ものカードを使えるようにするには手続きと機材が面倒だったはずだ。だが最近は、電子決済方法の取次業者が増えて、個々人とではなく出店者が利用する通販サービス提供側と契約したため、出店する人は手間が緩和されたのではないだろうか、
いつか、古本を売ってみたいとは、思っているのだが。。。どうなることやら。
注意点としては
○ 自分が買って自分が要らなくなったから売るというものでないなら、古物商の免許が必要。怖そうな公安に話をしなければならない。だからわたしは自分の本だけを売る。
○ 古い本で多少は汚れているものもあるが、売れた場合に発送前に本を拭くための無水エタノールが、いまはほとんど入手できない。新型コロナが落ちつくころまで買えないのならば、いつになるかわからないので、本がなかなか拭けない。
○ この件でもたもたしていると、また来年の夏にこの記事を見て「去年もやらなかった」と騒ぐことになる。
さて、どうなることやら、である。